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区民環境記者レポート(記者募集中)

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このごろの太陽光発電(その2)

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年08月07日

<ソーラーシェアリング(1)>
 前回は、品川区の最近の動向として、衛星写真などを眺めながら太陽光発電の普及が進んでいる状況、都会でもまだまだ屋根に設置できる余地があることを「TOKYO太陽エネルギーポータルサイト」を見ながらご紹介しました。
 今回は、都会を離れて、郊外の農地に目を転じてみたいと思います。私が所属するNPO法人 太陽光発電所ネットワーク(略称 PV-Net)にて、6月11日と7月6日の2回、それぞれ千葉県大網白里市/市原市と静岡県伊豆の国市で行われたソーラーシェアリング見学会に参加してきた報告です。
 「ソーラーシェアリング」は、ソーラー=太陽を、シェアリング=分かち合う、という意味の造語ですが、手短にいえば「太陽の光を太陽電池と植物(作物)でうまく分け合って、発電(売電事業)と収穫(農業)を両立させる」ということです。「農電併業」という表現をする方もいます。どんなものかは、まず下の写真をご覧ください。

 これらの写真は、スマートライフ発電所さん(静岡県伊豆の国市奈古谷、発電規模44.16kW)のソーラーシェアリングの設備で、7月6日に撮影したものです。ちょうどその3日前に東京電力に系統連系し(売電のためにメーターを取り付け電線につなぐこと)、発電所として稼働を始めたばかりの出来たてほやほやの発電所です。907.5�のサトイモ畑に地上高2mの架台を組み、細長い太陽電池(1m47cm×50cm)を、すきまから光が畑にもれるように設置してあります。5月の連休明けに作付けたというサトイモが、この環境下でこんなにも元気よく生育している現実に驚かされました。(私はサトイモが大好物ですから、秋の収穫時期に再訪してこのサトイモを買いに行こうと思っています。)

上の写真は、ハンドルを回し太陽電池の角度を変えているところ。この機能は、畑への日光量を調節したり、台風や大雪の際に、影響を最小化したりすることができるという優れものです。自信を深めたオーナーの浅賀さんは、あと2つの隣接区画で、稲作と畑わさびに挑戦するとのお話でした。
 農地は、日本の低い食糧自給率の現状からも理解されるように、私たちの生存に関わる根源的で重要な資源です。ですからその使用や売買に関しては、「農地法」によって厳しく制限されてきました。しかし、ソーラーシェアリングという農業をベースにしながら、収穫にほとんど影響を与えないで太陽光発電を行う試みは、一定の条件を付けたうえで「一時転用許可」されるという、農水省が平成25年4月1日に公表した新制度のもとで可能となる道が開けました。
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/noukei/130401.html
このあたりの詳しいことは、また次回にでもご紹介したいと思います。
平成26年8月1日
林 彰一(記者NO.120101)

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年08月07日