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区民環境記者レポート(記者募集中)

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「樹木の力 木の文化と自然環境の講演を聞いて」

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2014年03月18日

 2014年2月に日本民家再生協会の建築家・杉浦千城(すぎうらたてき)さんの講演を品川区民大学教養講座で聞くことが出来た。
 ≪棟梁たちのひたむきな手仕事の継承≫について2時間の話であり、前半は日本の森の荒廃の内容であった。奈良時代の終わり頃から木を切り、木を植えるようになったが、昭和40年ころから手入れもしなくなり、木も植えることが少なくなり輸入による安い木材を使うようになった状況説明。後半で古民家と職人の話となる。木を熟知した職人の技として、�ひさしを延ばし�床を高くして通風を取り�骨太の柱を使用し、���を大事にしていた。しかし、今はライフスタイルに合わせ���が守られていない。長持ちさせようとしていない世界であるという。価値観も変わり目の前の金額に流れる傾向となっている。ここで印象に残る言葉があった。昔≪家は貧乏だから安いものは買えない≫すなわち貧乏だから長持ちするものを選択するという事であった。大工さんの手仕事は、伝統的な技術を支えてきたが、手間賃が高いと片隅へと流れていく事は寂しい。釘の無い時代の木組みの素晴らしさも模型を使い見せて頂いたが、伝統的な木の特性を生かした知的な技術財産は継承されていく事を願いたい。
日本は、少子化・高齢化が進みどのような選択をすべきかいろいろ考えさせられた。数日前に、たまたま新潟・北方博物館/伊藤家の古民家を訪ねた。130年前の古民家であるが、まさに上記���の建物であり、新潟地震でもびくともしていないそうである。

この古民家に東山魁夷画伯の言葉が≪古い家のない町は想い出の無い人間と同じである≫とあった。心にしみじみと残る。
  
平成26年3月12日  
環境記者 K(NO.120104)

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2014年03月18日