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区民環境記者レポート(記者募集中)

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街路樹を楽しむための一冊

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年11月22日

八潮図書館が特別整理休館(3連休)ということで利用できないのを機会に、品川図書館まで足を運んでみました。3階の特別コーナーの前を通過する際、ふと目に飛び込んできました。

前回、「私の散歩道〜秋・街路樹編〜」をお届けしたことを図書館が知るはずはありません。こんな偶然の出逢いは大切にせねばと、早速借りてきました。この中の幾つかを抜粋して皆様へ、お伝えしましょう。
<ケヤキ>P7〜20
街路樹の中でも人気の高い木で、四季折々の美しさを楽しめる。大きく育った並木は、夏の強い日差しを遮り、歩道の気温も下げてくれる。しかし、戦前はほとんど街路樹として使われることはなかった。理由は狭い街路では大きくなりすぎること、大気汚染に弱い可能性があること。近代的な街路樹ケヤキの最初は表参道。大正9年(1920)に明治神宮の参道として完成した通りで、翌年両側に201本植栽された。このケヤキは戦災でほとんど消失してしまったため、生き残っているのは10本だけ(2013年当時)。現存するケヤキは戦後生まれということになる。
<イチョウ>P29〜38
横浜・日本大通りは横浜公園から海に向かって延びる約400メートルの通りで、沿道には神奈川県庁など歴史的建造物も立ち並ぶ。歩道に合計65本のイチョウが植えられている。この通りは、慶応2年(1866)の「豚屋火事」を契機に、日本人町と外国人居留地を明確に分ける機能とともに外国人居留地を火災から守る防火帯として街路が造られた。明治12年(1879)、英国人のR・H・ブラントン設計により西洋式道路として完成。ただし、植樹帯に植えられた木はイチョウではなかった。現在見られるイチョウ並木は関東大震災の復興事業の一環として昭和4年(1929)頃に植えられた。選ばれた理由は、病虫害・大気汚染・剪定などに対して非常に強く、都市の街路においても生育が良かったから。
<プラタナス>P114〜127
古代ギリシャの時代に、哲学者がプラタナスの樹下で哲学を論じたという。また、医学の父ヒポクラテスが、その大樹の下で医学を講じたと伝えられ、これにちなんでプラタナスは大学の医学部キャンパスによく植えられている。葉は大きく、カエデのように切れ込みが入っている。樹皮は迷彩服のような色に剥げ、まだら模様が目立つ。明治初年に輸入された外来種で、明治末に東京の街路樹として採用されて以来たくさん植えられてきた。しかし、維持管理コストがかさむため、急激に減少している。成長が早く頻繁に剪定が必要で、強く剪定されているプラタナスの枝には剪定コブができている。

左の写真:東京都立産業技術大学院大学校庭のイチョウ
右の写真:京浜急行立会川駅界隈のプラタナスの剪定コブ

このほかにも12種類の樹木について書かれています。興味が湧いてきた方は手にとってみてください。図書館へは本日、返却しておきます。
    
令和3年11月18日
環境記者 小滝静子

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年11月22日