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八潮彼岸花事情 〜10月〜

カテゴリ:令和元年度

投稿日:2019年10月18日

  大型台風19号が過ぎ去った八潮。くっきりと青い富士山が姿を見せた朝、京浜運河沿いの緑道公園には台風15号の爪痕と同じくらいの木の枝や葉が散乱していました。「八潮昆虫日記〜8月〜」で登場したエンジュの樹も幹が裂けていました。たわわにつけた実が重すぎたようです。
   
  ところで皆さん、彼岸花が思わぬところに咲いていて、びっくりしたことはありませんか?すでに八潮の彼岸花は花が枯れ、葉が伸びるのを待っているところ。今年の不思議現象は、ツツジの生垣から突然一輪の赤い彼岸花が咲いたこと。彼岸花は球根で増える植物だから、足がなければ、どこかへ移ることは出来ないはず。田んぼのあぜ道なら、雨で流れることはあるけれど・・・。
  調べてみました。やはり、同じ疑問を持つ方はいるようです。結論としては、人や動物による土や球根自体の移動によるということ。その他にも楽しい知識を得ましたので、シェアします。
 ●彼岸花は毎年分球して球根が増える
 ●土壌が固かったり、浅いところでは地表に球根がせり上がる
 ●ある研究では30年余りの観察で1個の球根が926個に増えた
 ●日本産の彼岸花は3倍体で種子はできないが、中国産は2倍体で種子ができる
 ●別名には、曼珠沙華・シビトバナ・ハミズハナミズ・ユウレイバナ、欧米ではマジックリリー(何もない地面から花茎のみ伸ばして花が咲く)
●ショウキラン・キツネノカミソリ・ナツズイセン・アマリリスも仲間
●救荒植物として飢饉のときに球根のデンプンを食用(擂り下ろして水にさらす)として、有毒なアルカロイド成分による田畑のネズミ・モグラや土葬の野犬除けとして利用
●細長い6枚の花びら(花被片)がそり返り、6本の雄しべと1本のめしべが長く突き出るが、実は結ばない
●漢方では鱗茎を石蒜(せきさん)と呼び、去痰・腹膜炎・浮腫の薬

 彼岸花の話なのに、写真を撮り損ねてしまいました。寂しい紙面を「最近の八潮風景」で締めますので、ご笑覧ください。

<参考>
一般社団法人 日本植物整理学会サイト
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1059&key=1059&target=number
書籍:「毒草・薬草辞典」 サイエンス・アイ新書
     著者:船山信次  発行所:ソフトバンククリエイティブ株式会社
    「ただ 生きようと 花は咲く」
     著者:印南和麿  発行所:株式会社ルックナウ
  
令和1年10月13日
環境記者 小滝静子

カテゴリ:令和元年度

投稿日:2019年10月18日