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太陽光発電の「卒FIT」って?

カテゴリ:平成30年度

投稿日:2019年03月05日

<太陽光発電の「卒FIT」って?>

住宅用太陽光発電を設置している人や業界にとって、今年一番ホットな話題は「卒FIT」です。

この「卒FIT」というのは、「FITと呼ばれている固定価格買取制度の適用期間が終了し、この制度から卒業する」という意味です。FITをもう少し詳しく説明すると、「太陽光発電普及の支援目的で、住宅用太陽光発電の余剰電気を国民(電気使用者)負担のもと、10年間固定の優遇価格で買い上げる」という、法律に基づく制度です。

いよいよその10年間の期限が到来する「卒FIT」対象者がこの11月から初めて出始め、全国で、その件数、設備容量が、今年だけで約53万件・200万kW、2023年までの累積では約165万件・670万kWもの規模に上るということです。(下図参照) 

(経済産業省資源エネルギー庁「住宅用太陽光発電設備のFIT買取期間終了に向けた対応」2018年9月28日付け資料より)

別の経産省の公表データによると、品川区では当初600軒ほどが対象になるようです。

太陽光発電設備は、通常であれば10年以上余裕で働いてくれます。支援を受けてきた太陽光発電設備が「卒FIT」になったからといって発電をやめてしまったら、社会的な損失になります。設置者にとっても非常時に心強い電源という役割を果たせなくなります。

では「卒FIT」後どうすればいいの?というのが、大変重要なテーマになります。

一般には「FITで優遇されて、もう十分モトが取れたでしょ」と誤解されますが、10年前あるいはそれ以前に住宅用太陽光発電を設置した方は、当時の費用が大変高かったため、このFITや補助金などを入れても全く元など取っていないのが実際です。

そんなことは初めから分かっていて、採算のことは置いておいて、環境に良いと思うことを率先してやりたいとか、非常時にも備えたいからとの思いの方が中心だったはずですが、「卒FIT」後、経済的に有利な行動を検討することは合理的でしょう。

おおかまに言って次の2つの対策が考えられます。

(1)燃料費ただの太陽光発電の自家消費を増やし、電力会社から買う量を減らす

(2)従来よりは安くなるが、より高い単価で電気を買ってくれる電力会社を探して契約する

 無知や不安に付け込んだ高額商品の売り込み等やトラブルも想定され、政府としても下記のページで周知活動を開始していますから、関係する方はぜひご一読ください。

●「どうする?ソーラー」(経済産業省資源エネルギー庁特設ページ)http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/

 まだまだ情報が出そろっていませんし、時間の余裕もありますので、よく理解できないものに慌てて飛びつかないことが肝心です。

 ちょっと長くなりましたので、具体的な対策方法などについては、次の機会にまた触れたいと思います。

平成31年3月4日
環境記者 林 彰一

カテゴリ:平成30年度

投稿日:2019年03月05日