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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

オランウータンと自然を守る活動

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2009年10月11日

 10月11日(日)品川区環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「オランウータンと自然を守る活動」(講師:東京サラヤ株式会社 常務取締役 丹波章涁氏)が開催されました。DVDとスライドをまじえ、ボルネオにおける同社の環境を守る活動についてお話いただきました。
 
 東京サラヤ株式会社はヤシノミを原料とした液体せっけん、食器用のヤシノミ洗剤を作っている会社という説明があったあと、「パームオイル」のDVDが上映されました。
ヤシを原料とするパームオイルについて、ヤシ(アブラヤシ、サゴヤシ、ココヤシなど)の種類について、パームオイルの用途など詳しく説明されました。
ヤシを原料とするパームオイルは、スーパーなどの店頭ではあまり売られていませんが、インスタントラーメン、マーガリン、スナック菓子など身近な食料品に多く使われています。またアレルギーを起こしにくく、自然界で分解しやすい特性を活かして、せっけん、シャンプー、洗剤など環境にやさしい商品として使われています。
石油などの化石燃料の代りに「環境に優しいバイオディーゼル」として需要が多くなっているこれらパームオイルですが、その85%はインドネシア、マレーシアなどの東南アジアで、熱帯雨林を破壊しながら作られた大規模なプランテーションで栽培されています。
 
環境に優しいといわれるパームオイルですが、生産者にとっては除草剤などの農薬で環境に優しくないものになってしまいました。熱帯雨林は破壊され、ますますオランウータンやボルネオ象の生息域が狭まってきています。
                  
 東京サラヤ株式会社がボルネオの環境にかかわるようになったのは、マレーシアで採れるヤシが液体せっけんの原料であることからですが、きっかけは2004年8月に放映された「子像の涙〜“地球にやさしい”の落とし穴」というテレビ番組でした。テレビ局から原料を作っているメーカーに意見を聞きたいと取材依頼があり、東京サラヤ株式会社が取材を引き受けました。アブラヤシのプランテーションができてからジャングルが開発され、ボルネオ象の生息域が狭まり、鼻や脚にロープが食い込んだ子象が多く見られるようになったということはそれまで全く知られていないことでした。

 ボルネオ象の保護をきっかけに、オランウータンやほかの野生生物や自然を守る活動「緑の回廊計画」をはじめました。

これはプランテーションに侵食されたジャングルを一部買戻し、川の流域に「緑の回廊」を作って動物の生息域を広げようというものでした。これには大きな資金が必要ですが、昨年から売り上げの1%をBCT事務所に寄付しています。大企業にも声をかけてはいますが、なかなか賛同は得られません。しかし継続するためには他の企業も巻き込んで、広げていきたいと思っています。
 現状を理解してもらうためにはボルネオを知る必要があるので、ボルネオ調査隊を企画しています。社員のほか消費者にもジャングルクルーズやプランテーションの見学を通してボルネオの環境を知り、共存共栄ができるように考えています。
ボルネオ島(カリマンタン島)は日本の南南西約3000kmにある世界で三番目に面積が大きな島で、マレーシア、インドネシア、ブルネイの三カ国が所有しています。

 今回はオランウータンと自然を守る活動についてだけでなく、身近に使われているパームオイルや、ボルネオに行ったことはあるのに知らなかったプランテーションの現状など、たくさんのことを考えさせられた講座でした。

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2009年10月11日