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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

海流〜海の中にある流れがどんなことを起こすかな?〜

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2009年09月27日

 9月27日(日)環境情報活動センターにてこども環境講座「海流〜海の中にある流れがどんなことを起こすかな?」が開催されました。講師は体験学習クラブなぬーく代表の佐藤宏先生と体験型科学教育の普及活動をしている皆さんです。
                           
 まずはこども2チーム、大人2チームの4チームにわかれて海に関して知っている事、知りたい事のブレーンストーミングを行いました。ブレーンストーミングとは自由に意見を出し合い、決して他人が出した意見を批判せず、出た意見の整理・分析を行う話し合いの方法です。
 
『海は青い。しょっぱい。暖流。寒流。津波。海草。秋刀魚。』などなど、それぞれのチームで海について知っている事をたくさん出し合いました。
              
 
 次はビーチボールの地球儀で陸地のみを使って世界一周ができるかを調べます。一生懸命探しましたが、なかなか見つかりません。何故なら「陸地のみでは一周はできない」が正しいからです!続いて逆に海のみで世界一周ができるかを調べます。先ほど調べた通り陸地のみで一周できない事がわかっているのですから、海だけで世界一周できますよね。つまり、これで世界は海でつながっているという事が確認できました。
 では、「地球上では陸地と海とどちらが多いのでしょうか?」と聞くと、子供達から「海」、「7:3くらい」とすぐに正解がでました。「じゃぁ、これを使って陸と海の比率がどのくらいなのか調べてみよう!」と、先ほど使ったビーチボール地球儀をポーンと軽くキャッチボールします。受け取った時の右手の人差し指がさしているのが陸地か海かをカウントします。20回やってみると陸地と海がどのくらいの比率なのかがわかるとの事で、さっそくキャッチボール開始!皆で楽しそうに投げ合いました。
 
全チームの投げ合いが終わり、結果を計算したところ「海が7で陸地が5」という結果になりました。少し陸の割合が多いですが、このテストを100回以上行うと「7対3」に近くなるとの事です。
                   
【インクを真水と食塩水に入れると】

写真の二つのコップは左が真水、右が食塩水です。
 
 2つの水に同じインクを垂らすとインクはどうなるでしょうか?子供たちの予想はみんなバラバラです。さてさて、インクを垂らしてみると…真水では下にインクが沈んでいきましたが、食塩水の方は丸く横に広がりました。真水はインクより軽く、インクは食塩水より軽い事がわかりますね。
       
【ペットボトルを使って、真水と食塩水、冷水と温水の重さ比べ】
      
 次にペットボトルに青く着色した真水と赤く着色した食塩水を用意します。その二つのペットボトルをトルネードチューブでつないでどんな流れが起こるかの実験です。
       
 最初は赤と青に綺麗に分かれていたのに、少しずつ赤と青が移動を開始します。最終的には赤(食塩水)が下に、青(真水)が上になりました。これは先ほど行なった実験と同じ原理ですね。真水が食塩水より軽いため、食塩水が真水の下へ移動したのです。
 
 次に冷水(青)と温水(赤)を先ほどの実験と同じように合体させて2つの水がどう動くかの実験です。冷たい水と暖かい水ではどちらが上にくるかご存知でしたか?写真のように冷水が下に、温水が上に移動しました。何故こうなるのかというと、水は温められると膨張し密度が小さくなり、軽くなって上に浮くからだそうです。これらの実験は液体の重さや温度、密度の違いが海流の原因になる事を教えてくれています。
               
【海にごみを捨てるとどうなる?】
 最初に↓の用紙に各グループで自分たちの「国」を決めます。(★マークが自分たちの「国」)

「国」を決めたら地球(海)に見立てた水槽の下に紙を敷きます。昔は海にごみを捨ててしまう事が多かったそうですが。では、自分たちの「国」の海岸に被害がでないように海にごみを捨てるならばどこに捨ててしまえばいいのでしょうか?ここでもごみに見立てたインクを水の中に垂らします。

インク(ごみ)を入れ、そっと氷を入れてみます。そうすると温度差による海流現象が起こり、右にあった青いインクと緑のインクがどんどん動いていきます。子供たちもいったいこのごみがどう動くのか興味津々。

だんだん色は混ざり合い、「国」の近くへと進んで行き…とうとう「国」へと辿りついてしまいました。これが本当の「国」なら自分たちの国の海岸に大量のごみが流れ着いて大変な事になっています。
                                            
 この実験により、どこに捨てても自分たちの国の海岸にごみが辿り着いてしまう事がわかりますね。地球儀で確認した通り、海のみで世界一周はできます。海で世界はつながっているのですから、どんなに遠くに捨てようが捨てたごみは自分たちのもとへ帰ってきてしまうのです。なので、一つ一つの海を大切に、海にごみを捨てないようにしましょう。
 また、海にいる生物はこれにより大変苦しめられています。アホウドリの雛の死骸からはたくさんのごみが出てきます。中でも100円ライターがいちばん多く発見されているそうです。プラスチックのごみは腐る事もなくキラキラしているため、魚と間違えて親鳥が子供に与えてしまう事が原因のようです。
 悲惨な現実を私たちが作っている事を知りました。海の大切さとごみを捨てるとどんな影響が起こるのかが、実験により大変よくわかる講座でした。

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2009年09月27日