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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

子ども環境学習講座 〜いっしょに学ぼう! 生物多様性〜

カテゴリ:平成27年度

投稿日:2016年04月08日

平成28年3月19日(土)〜21日(月)、品川区環境情報活動センターにおいて、春の子ども環境学習講座「いっしょに学ぼう! 生物多様性」が開催され、小学生67名(3日計)が、ゲームや工作、解剖などを通して生態系や生物多様性、環境問題について学びました。
講師は、進学教室SAPIX環境教育センターの皆さんです。
1日目】オオクワガタすごろくゲーム〜生き物折り紙作り(小学1・2年生対象)
(1)クワガタについての基本を学習
 まずは、スライドを使って子供たちに問いかけながらの授業です。日本にいるクワガタの種類やクワガタの一生についての説明の後、天敵の存在や、樹液をめぐる争い、そしてペットブームなどにより日本に持ち込まれた外来種のクワガタの影響などを学びました。クワガタについてとても詳しい子供もいて驚かされました。

(2)オオクワガタのすごろくゲームにチャレンジ

 すごろくでオオクワガタが成虫になるまでを学びます。「リタイア」、「スタートに戻る」は野生の世界で死んだことを表現しています。たとえゴールできても、サバイバルカードを引くとそこには過酷な成虫の運命が……。すごろくゲームを通して、自然の中で生き抜くことの厳しさを学びました。
(3)生き物の折り紙工作
 
 クワガタと、クワガタの天敵であるフクロウを折りました。折り上がったクワガタにはしかけをして、木登りをさせます。手先を使う機会が減っているからでしょうか。子供達は、クリップにひもをむすびつけるといった作業に悪戦苦闘。それでも自分のクワガタがするすると登っていくと満足そうでした。
(4)手紙づくり
 最後にオオクワガタへの手紙を書きました。多くの子供が「クワガタの一生がこんなにたいへんだとおもわなかった」「がんばって生きのこってほしい」など、野生のオオクワガタにエールを送っていました。一方で外来種のクワガタには「にほんのクワガタをいじめないで」といったメッセ―ジを書いた子供もいました。

 
【2日目】生物多様性カードゲーム〜オリジナルカード作り(小学3・4年生対象)
(1)外来生物問題を学習
 その土地にもともと生息している「在来生物」と、よその地域や外国から来た「外来生物」を区別し、その「外来生物が起こす問題」を見ていきました。

(2)生物多様性カードゲームにチャレンジ
「MY NATURE」は在来生物側と外来生物側に分かれて対戦する形式のカードゲームです。点数(強さ)のついた「生き物カード」と、人間の行いを表し生き物カードの点数を増減させる「アクションカード」を、お互いに出し合って戦います。ゲームを進めるうちに、「どの外来生物がどの在来生物にとっての脅威か?」「人間のどの様な営みが外来生物をはびこらせてしまうのか?」「どんな活動が在来生物を守ることになるのか」といった人間が生き物に与える影響を自然と学べました。子供たちはあっと言う間にルールを理解して、直ぐに熱中し、「もっとやりたーい」という声も多く聞かれました。

(3)オリジナルカード作り
ゲームで分かったことを踏まえて、緑のアクションカード(在来生物を守る人間の活動)と黒のアクションカード(在来生物に悪影響を与える人間の活動)を考案します。いざ自分で考え出すとなると「難しいなぁ」と感じた子供もいたようですが、発表までには全員作ることができました。

強く効果のあるアクションを考え出そうと取り組むうちに、どんどん学べる楽しい講座でした。
【3日目】海の生物のふしぎ〜魚と貝の解剖(小学4・5・6年生対象)
(1)海の環境や生態系についての学習
 長い年月を経て多種多様な生物が育まれてきた海の環境や生態系について学びます。そして、私たちの食生活を支える魚介類についての理解を深めました。

(2)魚や貝の解剖
①カタクチイワシ(煮干し)の解剖
 まず、カタクチイワシの生態や、人間がどのような形で利用しているかを学びました。そして、5〜6人の班に分かれ、解剖シートを見ながら、ひとつひとつ順番に「脳」や「心臓」などの細かいパーツを取り出していきました。特に「さいは」や「えら」は、人間にはなく、魚の特徴的な器官なので、虫眼鏡でじっくり観察しました。

②アサリの水質浄化実験
 アサリは水をきれいにする働きがあると言われています。それを確かめるためにアサリを色水に入れて一日置き、アサリを入れていないものと比較しました。その結果、アサリの入っていた方はだいぶ色が薄くなったことがわかります。つまり、川と海をつなぐ干潟に棲むアサリは川の水をきれいにしているということです。子供たちはその働きを実際に見て、感動の声をあげていました。

③アサリの解剖
 解剖図を見ながら、それぞれの器官の説明を講師から聞き、ゆっくりとていねいに解剖していきます。アサリは柔らかくて扱いにくく、解剖は細かい作業であるため、四苦八苦する場面もありました。特に、直径が1mmにも満たない消化管を取り出す作業はたいへん。それでも、最後まで集中して、根気よく取り組んでいました。

(3)まとめ
 解剖を通して分かった、人間とカタクチイワシやアサリ、またカタクチイワシとアサリの相違点を皆が発表。それぞれの生き物がそれぞれの形で私たちの生活の役に立ってくれていることを認識しました。また、世界の水産資源の危機的な状況について説明し、食生活を見直してみることを促して、講座は終了しました。

カテゴリ:平成27年度

投稿日:2016年04月08日