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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

春の子ども環境学習講座 ネイチャーウォッチング〜身近な自然観察会

カテゴリ:令和2年度

投稿日:2021年04月14日

令和3年3月27日(土)、28日(日)、春の子ども環境学習講座「ネイチャーウォッチング~身近な自然観察会」を開催しました。NPO法人生態教育センターの村松亜希子さん、椎名明日香さん、沖田公佳さんが講師を務められました。
コロナ対応で密を避けるため、本来のプログラムをそのまま実施できないところもありましたが、親子でのやりとりを増やすなど工夫して、楽しく充実した講座になりました。生きもの博士の先生方が、みんなの疑問に分かりやすく答えてくださいました。身近な自然にていねいに向き合うことの意義を感じました。

【第1回3月27日】「花のにおい、めざめた虫、“春”をさがしに出かけよう」(小学1、2年生と保護者)
五感(目、耳、鼻、手、舌)を使って身近にある自然とふれあい、自然体験ゲーム、屋外での観察、工作を通して生きものについて楽しく学びました。
1.教室で自然体験ゲーム「アゲハチョウのお母さんに挑戦!」
手で葉っぱを触ってみる
アゲハチョウのお母さんは、幼虫が食べる葉っぱを探し出してその上に卵を産みます。肢(あし)の先に人間の舌のような部分があり、葉っぱにふれて種類を見極めるのです。封筒に入っていて見ることができない3種類の葉っぱを触ってみて、この葉っぱは何の葉?と当てるゲームをしました。親子で当てっこをしてとても盛り上がりました
葉っぱのにおいをかぐ
葉っぱのにおいを嗅いでみました。クスノキは、衣類の防虫剤として使われる樟脳(しょうのう)の元です。虫はこのにおいが嫌いなことが多く、クスノキは虫から身を守ることができます。一方、一部の花は花粉を運んでくれる虫を引き寄せるため香りを発します。生きものが生きぬくために、においは大事な役割を果たしているのですね。

2.野外で身近な自然の魅力と不思議を体験!
環境情報活動センターのある「こみゅにてぃぷらざ八潮」の建物から出ると、すぐそこに豊かな自然が広がっています。ほんの少し歩いただけで森に行き当たります。満開の桜を仰ぎながら、鳥の声に耳を澄まし、様々な色の花を見つけたり、落ちている松ぼっくりを拾ったり・・・。子どもたちは、ごく自然に五感で春を探すことに夢中になっていました。 
自然体験ゲーム「春さがしビンゴ」
どんな春を見つけたかな?ビンゴシートに印を付けていきました。葉っぱから出る汁で緑色の印をつけます。様々な春がみつかりました。めずらしい虫を見つけた子もいます。キリギリスの仲間のクビキリギスです。成虫で冬を越し、春先に「ジーー」と鳴きはじめます。ハート型の葉っぱを触ってみると独特な香りがしました。ドクダミです。痛みやかゆみを取ってくれて薬にもなる植物です。ヨモギやツクシなど、食べられる植物も見つかりました。ヨモギは、草団子の材料になりますね。

自然体験ゲーム「耳を澄ませて」 
森の中に歩み入って観察を続けました。耳を澄ませて鳥の声、風の音を聞き、落ち葉や枝を踏みしめる音、足の感覚も楽しみました。森の中にはおもしろい発見がいっぱい!歩いている鳥、どんぐりの帽子、虹色の葉っぱ、かたつむりの殻、まつぼっくり、緑の葉に赤い毛が生えているアカメガシワ・・・。子どもたちは五感をフルに使って面白いものをいっぱい見つけ出しました。触ってみると、匂ってみると新たな気づきがあります。観察のスキルがぐんと上がってきたようです。森があることによって、近くの道路を走る車の音、海からの潮風を防ぐことができています。そして、生きものもこの森を利用して暮らしているのです。 
自然探検ゲーム「鳥になって歩こう」
違う生きもの視点で森を見てみようというゲームです。魔法の鏡、実はただの鏡を目と鼻の間にくっつけて、鏡を見ながら歩いてみました。普段とは全然違う景色が見えます。まるで空の上を歩いているみたいです。何だかこわい、という感想も。鳥たちはこんな視点でこの森をみているのかもしれません。同じ自然の中でも、人間とは別の視点でくらしている生きものがいることに気づくことができました。
 

3.春の香り袋づくり
公園で拾った自然物をつめこんで、自分だけのオリジナル香り袋を作りました。個性豊かな作品ができて大満足!

工作の後、おみやげにハチミツ飴が配られました。これで五感の最後のひとつ、舌で感じる味覚をクリアできます。みつばちは花から花へと飛び交い、花の蜜を集めます。働きバチが一生に集める蜜は、スプーン一杯ほど、寿命は1か月ほどで、そのうち蜜を集めるのは2週間くらいだということです。はちみつは、貴重なものなのですね。
講座では、五感で自然を感じ観察する方法を知り、身近な生きものがどんなふうに工夫して暮らしをしているか興味が湧いて、一層親しみを持つことができました。 

【参加者の声より一部】
・ 何気ない道草の生き物に心を寄せる思いが子供と共有できました。先生方の熱意に感動いたしました。また、近くの生き物見つけに行こうと思いました。
・ 普段通り過ぎてしまう草花をこんなにちゃんと見ることがなかったので楽しかったです。においをかぐ事ってとても大切ですね。マスクの生活でにおいを感じることを忘れていました。

【第2回3月28日】「八潮の自然の中で野鳥観察!」(小学3~6年生対象)
天気が心配だった2日目は、品川区八潮の自然の中で出会える「身近な鳥」がテーマです。骨格標本などの展示を見ながら開始を待ちます。

1.スズメのクイズ
誰もが見たことのあるスズメのクイズからはじまりました。スズメの食べ物、くちばしの形や模様、どんなところに巣を作るのかなど、知っているようで知らないこともあります。野鳥観察に出発する前のヒントになりました。

「野鳥ビンゴ」が鳥の観察、そして「生態」について考える助けになります。静かに、耳をすませて、何をしているのか、鳥の仕業などを探します。

2.野鳥観察
八潮の団地を抜け、池のある公園、雑木林などを巡ります。向かう途中(凄い速さでカメラでは捉えられませんでしたが)団地の合間を「タカの仲間」がカラスに追い立てられる場面に遭遇!先生も驚いていました。

地面に落ちている桜の花びらの中に花ごと落ちているものがありますが、それはクチバシが太く、舌の短いスズメが花の付け根から蜜を吸った可能性があります。ツバキの花に空いた穴は、メジロが蜜を吸った時の爪あと…。鳴き声でシジュウカラが近くにいるのが分かります。食べ物を探していたり、ケンカをしていたり…。ボロボロの松ぼっくりはカラスが中の種を食べた痕です。この雑木林に松の木がないのに…?きっと少し離れた松林から持ってきて、ここがお気に入りの食事場所だったんですね。

3.ツバメの紙飛行機作り
ツバメは春先、インドネシアやフィリピンの辺りから約4000㎞を飛んで日本へやってきます。ツバメの翼や尾羽は、長い距離を飛ぶ間、何度も羽ばたかなくて良いように、「揚力」という浮く力を上手く使える形をしています。最後にツバメ紙飛行機を作って、ツバメの渡りを体験してみました。上手く飛ばない場合は切り方や角度を調節してみたりしました。

【参加者の声より一部】
・身近に多くの野鳥がいるとはおどろきです。楽しく観察できよかったです。これからはもっと意識して観察してみたいと思います。子供もとてもよろこんでいました。楽しかったと!!
・お天気が何とかもって良かったです。普段の生活で気になっていたんですが、名前を知らなかった鳥を知ることが出来、更に習性まで知ることが出来、学べました。子どもが楽しめるよう工夫されていて参加出来て、ありがとうございました。

カテゴリ:令和2年度

投稿日:2021年04月14日