品川区の環境ポータルサイト

過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

天気予報ができるまで

カテゴリ:令和2年度

投稿日:2020年10月02日

 令和2年9月13日(日)、環境学習講座「天気予報ができるまで」が開催されました。講師は気象予報士の新海康雄氏です。コロナウイルス感染拡大防止のため、本年3月以降は講座開催を自粛しており、感染防止対策を行った上で半年ぶりの開催となりました。

1.天気予報発表までの流れ
(1)観測データの収集
①地上気象観測は各県の気象台や地域気象観測所(通称アメダス観測所)などで行っています。
②上空観測の一つがラジオゾンデでの観測です。
気球に観測機器をつりさげて、上空の気圧、温度、湿度、風向風速を観測しています。
③電波を使った観測もあります。レーダー(注1)とウインドプロファイラ(注2)がそれで、雨や風を観測しています。
(注1)レーダー・・・電波を発射し、雨や雪の粒に反射して戻ってくるまでの時間から、雨や雪までの距離や風の三次元分布を観測します。
(注2)ウィンドプロファイラは・・・地上から上空に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波を受信・処理することで、上空の風向・風速を測定します。
     
④静止気象衛星ひまわりは宇宙から雲の状態などの観測を行っています。⑤海では観測船が気象観測だけでなく、水温や塩分の観測を行っています。これらの観測結果はすべて気象庁に送られてきます。⑥その他に、航空機や船舶からの観測結果なども気象庁に送られてきます。
(2)解析・予測・情報作成
送られてきた様々なデータを、スーパーコンピュータを使って解析・分析・予測を行い、予報官が今後の予測・情報作成を行います。
(3)気象情報の発表
天気予報(本日~週間~長期)、台風情報、警報・注意報など

2.天気図の見方
(1)高気圧と低気圧
・高気圧・・・まわりと比べて気圧が高いところ ・低気圧・・・まわりと比べて気圧が低いところ
・前線とは、暖気団と寒気団の境界と地表の交わった部分のこと。
 温暖前線付近では天気は徐々に変化し、寒冷前線付近では変化がはやい。

  
3. 大雨、雷、竜巻、台風
 
テレビのお天気コーナーで、「激しい雨」「非常に強い風」などの表現を耳にすることがありますが、その表現には右上図のような決まりがあります。(風については下記(4)台風の項参照)
(2)雷
ピカッ!と光ってから10秒後にゴロゴロ・・・まだ遠いのでだいじょうぶ?→✖
雷鳴が聞こえたら危険地帯、どこに雷が落ちてもおかしくない!
東北から北陸地方にかけての日本海沿岸で年間の雷発生日数が多い。それは冬の雷が多いためで、主な都市では金沢が多い。
(3)竜巻
竜巻に遭遇したら、すぐに身を守るための行動をとることが必要。
日本中どこでも発生、特に沿岸部で多く発生、夏は内陸部でも発生、冬は日本海側で多い。
(4)台風

台風は一般に日本の南海上の北緯5度以北で発生し、西に進んだ後北上し、太平洋高気圧の縁に沿って進むことが多い。

4.気象災害から身を守るために
(1)その場所の災害リスクを知る
  川の近く・・・氾濫による浸水のおそれ
都市部の地下施設・・・大雨による水没のおそれ
海岸堤防近く・・・高波・高潮のおそれ
(2)災害のきざしを見逃さない
  天気予報の注意情報の確認
  川の様子には要注意
  晴れのいい天気が突然暗くなり・・・
(3)早め早めに避難する
以上

【参考】リモート環境学習講座「気象科学館見学会」
https://shinagawa-eco.jp/wp/kouza/?p=4581
令和2 年7 月1 日にリニューアルオープンした気象科学館をご案内しています。

カテゴリ:令和2年度

投稿日:2020年10月02日