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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

おいしいお茶のいれ方を学びましょう

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2018年03月30日

平成30年1月20日(土)環境学習講座「おいしいお茶のいれ方を学びましょう」が開催されました。講師は千田康之氏(株式会社伊藤園 東京港南支店 支店長他、素敵なお手伝い2名)。「急須」そのものがない家庭が増え、茶葉から入れて飲むという場面が減りつつある現代、企業としての取り組みからお話いただきました。

1.伊藤園の取り組み
ペットボトルを主とした緑茶飲料の需要は拡大していますが、農家の減少で国産の安全な茶葉が確保できなくなるという懸念に、伊藤園では「茶産地育成事業」として農家の後継者不足の解消や、遊休農地の活用、雇用の創出などを行っています。又、ペットボトルのお茶生産には大量の茶殻が出ますが、肥料・飼料に回す他、カテキンなどが持つ消臭・抗菌作用を活かし、畳、封筒、名刺、段ボールなど100アイテム以上の工業製品に有効利用しています。

2.お茶の基礎知識
・お茶とは…/緑茶の学名は「カメリアシネンシス,L」。ウーロン茶、紅茶などもツバキ科の多年性植物で同じ木、品種にはアッサム種(主に紅茶用)と中国種があり、日本で作られているお茶は主に中国種です。ルーツは同じお茶ですが、発酵度合で大きく3種(不発酵の緑茶、半発酵のウーロン茶、全発酵の紅茶)にわけられます。お茶は酸化酵素の働きで赤く酸化していくため、熱を与えることで酸化酵素の働きを止め、緑茶は緑色を保っています。
・水と温度とおいしさ/日本の水は軟水なので緑茶には合うのです。ミネラル分が多い硬水は合いません。ポイントは4つ、①湯量 ②茶葉の量 ③浸出時間 ④湯温 湯の温度は玉露が50℃、ほうじ茶・玄米茶は100℃で入れます。本日は上級煎茶を使用するため80℃位。温度を下げることで、ポリフェノール(カテキン)の渋み成分が抑えられ、低温でも抽出される旨み成分(アミノ酸)が相対的に多く溶け出します。

3.おいしい入れ方
通常は100mlあたり茶葉2gで40秒浸出。90℃設定のポットから湯を茶碗に入れ80℃に→茶碗から急須へ→空気穴は注ぎ口側。濃さが均等になるように数回に分けて注ぎます。注ぎ切ったあとの急須は、おしりをポンッとたたき茶殻を下へ移動させ、蒸れないよう蓋はずらして蒸気を逃がしておきます。各テーブル、亭主役を交代しながら二煎目、三煎目と入れました。二煎目はポットから直接いれますが、湯温が高いので渋み成分が高くなります。浸出時間は30秒ほど。二煎目、三煎目と好みにより浸出時間の調節を考えはじめます。

  

水出しでの入れ方も実践しました。茶葉は通常の1.5倍 100ml 3gで3分抽出。水出しは甘みがあり、丸い味わい…水出しの二煎目に至ってはソムリエのよう!…皆さんそれぞれの言葉で表現されていました。
急須の茶殻は、水をフチまでなみなみに入れて一気に捨てると簡単に取り除けます。最後は片付けまでを実習としてやっていただきました。皆さん飲むほどに会話も弾み、和やかに…。これもお茶の魅力の一つだと感じられる楽しい講座でした。

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2018年03月30日