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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

夏休みこども環境講座〜生きもの博士になろう〜

カテゴリ:平成27年度

投稿日:2015年08月11日

今年も7月18、22、25日の3日間、夏休みこども環境講座「生きもの博士になろう」が開催されました。講師はNPO法人生態教育センターの村松亜希子さん、佐藤真人さんです。
【第1回 7月18日】「感じてみよう!生きものたちのおしゃべり」
ヒトは耳と口を使っておしゃべりをし、お互いのことを知り合いますが、生きものは鳴き声以外にも色やにおいなどを使って様々なコミュニケーションをしています。五感を使ったゲームや自然観察を通して、生きもののコミュニケ—ションの方法を探ったり、挑戦してみたり、自然のおもしろさとつながりを学びました。ハーブを使ったエアーフレッシュナー作りも行いました。
(1)お話とゲーム
まず、スクリーンの画像を見ながらクイズを交えたお話を聞きました。
トウモロコシがイモムシに食べられているときにおいを出すと、ハチがにおいを嗅ぎつけて飛んできてイモムシを食べる、魚や鳥は、体の色を変えて繁殖期であることを異性に知らせるなど、おもしろいお話が聞けて、子どもたちは驚きの声をあげていました。

お話の後ゲームをして、口と耳を使わないおしゃべりを体験してみました。神妙な表情で見つめあってまばたきをしたり、体の動きを止めてしばし鼻を紙コップに押し付けていたり、真剣に取り組む様子が見られました。
ゲーム�
声も身振りも使わず、アイコンタクトと表情だけでコミュニケーションをし、同じ数字のカードをもっている仲間を探します。

ゲーム�
ローズマリー、ドクダミ、ヘクソカズラの三種類の植物のにおいをかぎ分けて、同じにおいのする植物の入ったフィルムケースを持っている仲間を見つける。

(2)公園で自然観察
環境情報活動センターのすぐ近くにあるしながわ中央公園に移動して、自然観察をしました。
まず、アオスジアゲハのメスになったつもりで卵を産む葉を探索しました。アオスジアゲハが卵を産む植物の葉がキャップの中に入っています。そのにおいを覚えて、公園内に落ちている葉で同じにおいのするものを探すのです。アオスジアゲハが好きなのはクスノキの葉だとわかりました。クスノキの葉のにおいには虫よけの成分が含まれていますが、アオスジアゲハの幼虫はこの葉を食べられるのです。
カメムシ、アリなど公園にいる虫を探して公園内を歩き観察をしました。講師の先生と一緒に動くと色々な虫や植物に遭遇できます。そしてその都度おもしろくて専門的なお話を聞かせてくださいます。保護者から、大人も知らないようなお話をたくさん聞けたという声がありました。公園ってこんなに楽しいところなんですね。

公園管理事務所でキアゲハを幼虫から飼育して羽化させています。ちょうどこの日の朝、チョウがさなぎから出たばかりでした。みんなが見ている中、キアゲハは飼育ケージから大空に飛び立ちました。こんな経験も出来てラッキーでした。

公園には色々な種類のハーブがあります。エアーフレッシュナー作りに使うハーブを特別に摘ませていただき公園を後にしました。さあ、次は教室で工作です。
(2)エアーフレッシュナー作り
瓶にハーブとホワイトリカーを入れて置いておくと、2週間くらいで香りがしてきます。長く置いたほうがしっかり香りがついて、半年くらいは使えます。植物の発する香りの中には、リフレッシュ効果など私たち人間にとっていい効果のあるものがたくさんあります。エアーフレッシュナーを作ってハーブの効用を楽しむことで、植物だけでなく、ハーブを大事な食べものにしている虫たちともつながれて、一層生きものを身近に感じることができそうです。

 
気軽に質問できる親しみやすい雰囲気の中、子どもたちは好奇心いっぱいに伸び伸びと講座に参加していました。遊んでいるような楽しい時間でしたが、大人が聞いてもなるほど、と思える知識をゲームと自然観察を通して体感できて、実り多い2時間になりました。
【第2回 7月22日】「遊んで発見!植物の魅力」
葉っぱの形・におい・感触などを遊びながら発見してもらい、自然の面白さを学ぶ回となりました。
講座の開始前にカエルや虫と触れ合いました。こんなに大きなカエルと触れ合えて子どもたちは興味津々のようでした。

(1)葉っぱカルタ
村松さんの出した葉っぱと同じ葉っぱをみつける葉っぱカルタ。一瞬で見て、探し出すのは中々難しかったようです。

取った葉っぱの形をよく観察し、においを嗅ぎ、それぞれの葉っぱの勉強をしました。
今回勉強した4種類の葉は全て食べられる葉です。
� タンポポの葉*ギザギザした形(ギザギザがないものがみつかる事も!)・天ぷらなどで食べられます。
�クサギ*においが強い・くさい? 外国ではピーナッツバターのような香りといわれる事も。
�ドクダミ*ハートの形・解毒作用など様々な効果があります・クサギよりもさらににおいが強い。
�ヨモギ*草餅に使われます。虫刺されや切り傷に効果あり。
4種類とも良く見ると形や色が違うのも分かりました。葉っぱの線(葉脈)の模様が違ったり、同じギザギザした形でも小さかったり、大きかったり。葉は似ているようで違いがある事が改めてわかりましたね。
                                 
(2)葉っぱでビンゴ
しながわ中央公園に移動し、葉っぱビンゴゲームをしました。「よいかおり、たべられている、まるい、ふかふか・・・」などの特徴を持つ葉っぱを見つけたら、佐藤さんに葉っぱスタンプを押してもらいます。「これは匂うかなぁ〜」と普段は鼻を近づけない葉のにおいを確認し、触り、形を見てそれぞれの違いに触れ合う事ができました。

ビンゴの途中途中で自然クイズも行いました。
*桜の葉クイズ*→桜に葉の付け根にイボみたいなものがついていますが、これはなんでしょうか〜?

*答え*→これは桜の蜜腺です。蜜を出してアリを呼び、葉を食べてしまう虫を追い払ってもらっているのです。
                                     
(3)「葉っぱのスタンプでオリジナルエコバッグ」つくり
公園で拾った5枚の葉っぱを使って無地のエコバッグをカラフルに仕上げました!

葉っぱの葉脈が綺麗にうつり、虫食いの部分が自然の葉っぱの良さを引き立たせていますね。インクのついた筆をトントンして飛び散るアクセントをつける、新たな工夫をした子もいました。

植物の魅力を様々な点から触れることができる回となりました。ぜひ、お家の近くの葉っぱも観察してみてくださいね!
【第3回 7月25日】「みんなで体験!昆虫のふしぎ」
見たり、聞いたり、触ったり…五感を使って昆虫のふしぎを学ぶ回。公園で採集したセミの抜け殻で標本作りにチャレンジしました。
(1)クイズやアリのゲーム


 
地球上で名前の付いている昆虫はおよそ100万種類!昆虫クイズから始まりました。ハチに見えてハチではない虫がこの中で3種類も!?翅に色が付いているアブラゼミ、世界的には透明なのが多いのでアブラゼミを目当てに外国から日本に来る人もいるなんて…!!昆虫の色や形、声のクイズに予想と違う答えや知らないお話、すごく詳しいお友達もいたりしてびっくり。アリの様に匂いをたどって進めるか?匂いを記憶して嗅ぎ分ける体験クイズにも挑戦しました。正解者はメスの働きアリとして合格です♪
(2)セミの抜けがら採集!
公園へ移動してセミの説明を受けながら、実際に抜けがらを探しました。成虫になる前の姿がくっきり残っています。プリントを参考に触覚やおしりの部分の違いを見比べて種類やオスメスの判別に挑戦しますが、なかなか難しかったですね。

(3)「セミの抜けがら標本」作り
皆が採集した抜けがらはほとんどがアブラゼミ、ミンミンゼミを見つけた人はわずかでした。それに佐藤先生が午前中別の場所で採って来てくださったニイニイゼミやツクツクボウシの抜けがらを標本に加えます。抜け殻の胸の位置に虫ピンを刺し、白い台に固定。ラベルに抜けがらの情報を図のように記入します。先生に貰った抜けがらには採集場所:水元公園(葛飾区)、とった人:佐藤真人(さとうまさと)と書きます。


「全部自分の名前書いちゃダメですか?」と質問がありました。全部自分で見付けたことにしたくなってしまいますが、採集した場所、日時、人などの情報は標本や研究として正確さが大切です。残りの夏休みに訪ねた所などで珍しい種類を見つけられたらさらに素敵な標本になります。自分で見つける事ができたら堂々と自分の名前で標本に加えましょう。水元公園の場所や他の種類のセミがいる穴場などをちゃんと先生に聞いていた子もいました。夜7〜8時位の公園で羽化を観察するなど、是非、今日の標本作りを発展させた自由研究にしていただけたらと思います。
<受講者のアンケートから>(原文)
専門の先生のお話はおもしろく解りやすくて子供も興味を持って聞いていました。家庭では教えられない事を教えていただけてとても助かりました。
公園の中では実際に植物にふれなから学べたのが良かったです。図鑑などでは分からないにおい、手触りなどを感じられたのがよかったです。
動物と植物の両方を学びながら楽しく参加していたと思います。公園の植物クイズは大人も知らない事ばかりでした。

カテゴリ:平成27年度

投稿日:2015年08月11日