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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

子ども環境学習講座 〜海博士になろう!〜

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2015年04月03日

平成27年3月15日(日)、21日(土)、22日(日)、品川区環境情報活動センターにおいて、春の子ども環境学習講座「海博士になろう!」が開催され、小学生と保護者111名(3日計)が、海岸や砂浜から「人と海」の関係や海のはたらき、そしてその先にある世界とのつながりについて、地球科学、環境、生態の側面から楽しく学びました。
【1日目】砂浜の探検(講師:柴原みどり氏ほか、計4名)
■地球上で海と陸の割合は?
友だち同士でビニール製の地球儀を投げ合い、受け取った友だちは、右手の人差し指の先が海の位置にあるか、それとも陸にあるか答えてもらいました。10人に答えてもらった結果は、海4、陸6でした。実際には海と陸の割合は7:3くらいですので、人数をもっと増やして行ってみると7:3の割合に近づいてきます。

 
■砂浜の観察
これから海には行けないので「砂浜」を持ってきました。はじめに砂をよく見てみましょう。何か気が付いたことがあれば言い合いましょう。砂の色が違う・・・ そ〜と砂の中に手を入れてみよう。何が入っているかな?

木の枝、木片、貝殻、歯ブラシ、つぶれた空き缶、サンゴ、海草の一部、ガラス、プラスティックのかけらなど、砂浜にはいろんな植物や動物、人間が残したもの(ごみ)がありました。それらを「‘砂浜’観察シート」に記入しました。また、それがどこから来たのだろう?みんなで考えました。
砂が入った透明の袋6種類の中からどれか1袋が配られ、それをルーペで観察しました。砂粒の大きさや色が違う、袋をゆすると大きい粒と小さい粒では袋の中での動きが違うなど、「砂観察シート」に書きました。砂浜の砂は、波で流された石などがお互いにぶつかってくだけ、丸や三角などいろいろな形に変わります。この様にして石はだんだん小さくなり、砂になっていきます。
■砂の標本作り
配られた2枚の用紙に丸くノリをつけ、そこに2種類の砂をまきました。「砂」と言っても、いろんな砂があることがわかりました。

                                 
●アンケートより
「砂という普段あまり気にしないものを初めてじっくりみました」「同じ関東の砂でも場所によって違うんだなと思った」「子どもの興味をひきつけるような上手な説明で楽しめました」etc.・・・
砂浜には比較的縁の少ない品川区民にとって、今日の講座は‘目からウロコ’だったかもしれません。
【2日目】限られた地球の資源を知る〜地球儀作り〜(講師:鴨川光氏ほか、計5名)
 科学者ってどういう人だろう?…何かを研究する人。誰も思いつかないことを考える人、調べる人。では調べるってどうすればいいんだろう?「真剣に!(やる人)」なんて意見が出ました。皆の頭を科学者モードにするためのトレーニングからはじまりました。
■お弁当トランプのゲーム
1人1枚配られたお弁当のカードそれぞれを「せーの!」で見せ合いながら、限られた時間でお互いのお弁当の共通点をなるべく多く挙げて行きます。色々な見方でよく観察すること、相手の話をよく聞くことが要求されます。色、素材、「チキン南蛮弁当とカレー弁当でカタカナが入っている」なんて意見もありました。

■海についてのペチャクチャタイム
科学者は仲間と話し合いをしながら研究します。グループで「海についての思い出」をテーマに話しあいました。「海に行った事のない人は?」「水族館の話でもいい?」「プールは?川は?」質問が沢山出ました。どうして海と聞いてその話をしたいと思ったのか、海について知っていることなど、どんなことでも良いという事で発表しました。日焼けの思い出、クラゲに刺されたなど海の生物の話、海の色の違いなどが挙がりました。
陸と海の割合を確率で調べてみるゲーム、この日は陸23:海37でした。やや陸の割合が多い結果になりました。
■モデルを使って海を観察する
いつも本物を直接観察できるとは限らないので、科学者は「モデル」を使います。今日はリンゴを地球に見立てて海の観察をします。リンゴを切り、地球と海の比率を体感しながら紙皿を円グラフのように使って記録をしました。
 地球における陸と海の割合から始めて、人が住める土地 〜 飲み水が得られる土地は指先にほんの少し、点のような割合の3/10,000であること 〜「豊かな漁場」と言われる海もまた3/4,000位であることが明確に分かりました。どうしたら貴重な水、海を守れるか?出来る事を話し合いました。

■地球儀をつくろう
最後の地球儀作りは2015年3月10日の地球の写真(舟形多円錐図法の世界地図)をプリントしたものです。ちょっとしたハプニングがあって球体と縮尺が合わないものを最初に配ってしまいましたが、そのサイズは画用紙に貼るなど別の使い方が考えられます。科学者なら予定外から新しい発見があったりしますね。考える練習をした皆さんはもう、直径や円周などを理解するきっかけにもしていたようでした。縮尺が正しい写真は自宅に持ち帰って作業してもらうことにしました。

 
●アンケートより
「今まででBest1と言えるほど良かったです〜先生の話のもっていき方が素晴らしかったです」
「イメージしやすく、とても楽しかったです」「飲み水や漁場のせまさを知ってびっくりしました」「人間は大変だと思った」etc. …ただ情報が提示されるのではなく、カモ(鴨川)先生の柔軟な講座進行から、皆さんの考えが引き出されるような素敵な講座でした。
【3日目】海流装置作り(講師:佐藤宏氏ほか、計5名)
 まず海について知っている事をみんなに教えてもらいました。たくさんの意見がでましたね!

■陸のみ、海のみで世界一周ができるかな?
聞くと意見はバラバラ。ではビニール製の地球儀を使って確認すると・・・陸のみでは世界一周できないけれど、海のみならできました!

また今日も「海と陸の比率確認キャッチボール」を行いましたが、結果はおおよそ「海7:陸3」の割合になりました。
■海流実験

◎1つ目の実験では海流が起こる仕組みを調べました。
「真水(透明)と塩水(青)の入ったペットボトル(写真左)」、「冷水(透明)と温水(赤)の入ったペットボトル(写真右)」をそれぞれつなぎ合わせて、どのような変化がみられるかを実験しました。結果は真水(透明)と温水(赤)が上に、塩水(青)と冷水(透明)が下に動き、真水(透明)より塩水(青)が重く温水(赤)より冷水(透明)が重い事がわかりました。この実験で、同じように見える水でも、温度や混ざっているものによって「水の重さ」に違いがあることがわかりました。これが海流の原因となるのです。
◎2つ目の実験では、ごみを海に捨てるとどうなるか、海流装置を使って調べてみました!

まずは「自分の国」を決めます。その場所から離れた所に、ごみに見立てたインクをたらします。真水にたらしたインク(ごみ)は動きません。しかし、海流を起こすとどうなるでしょうか?

氷を入れて1つ目の実験のように温度差による海流を起こします。するとインク(ごみ)はどんどん動きだし、しばらくすると「自分の国」にインク(ごみ)がたどりついてしまいました。この実験から海にごみを捨てると自分のところに戻ってくるのがわかりますね。最初に海のみで世界一周ができる事を確認しましたが、海にごみを捨てると、ごみは世界のどこにでも流れ着く事がわかりました。「海はつながっているから、どこかの海でしたことが全体に影響するのね、ごみは捨てちゃいけないね」と、海を大切にしなければいけない事を学びました。
●アンケートより
「海流の仕組みがわかった」「いろんな実験ができて楽しかった」「海にごみを捨てると自分のところに戻ってくることが聞けてよかった」etc.・・・ 今日も新発見がありました。

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2015年04月03日