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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

お茶のおいしいいれ方を学びましょう

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2015年04月02日

平成27年2月21日(日)、品川区環境情報活動センターにおいて環境学習講座「お茶のおいしいいれ方を学びましょう」を開催しました。講師は「お〜いお茶」でおなじみの株式会社伊藤園の新井さんと中嶋さんのお二人です。最初に環境室長の新井さんより「伊藤園の環境保全に対する取り組み」についてお話があり、次に国際管理部長の中嶋さんより「お茶のお話」と「おいしいお茶のいれ方」についてお話と実演をしていただきました。その後、グループごとに中嶋さんから教えていただいた方法で実際にお茶をいれて飲んでいただきました。私も少し飲みましたが、家で普通にいれて飲むお茶と大違い、おいしいお茶にびっくりしました。

   
1伊藤園の環境保全に対する取り組み
�茶産地育成事業
伊藤園では、緑茶飲料需要が拡大する一方、就農者の高齢化や後継者不足などが理由で、このままでは国産の茶葉が確保できなくなるかもしれないという不安がありました。そこでお茶のトップメーカーとして、これからの農業の発展に貢献するために、「茶産地育成事業」を始めました。「茶産地育成事業」は、農家の後継者不足解消はもちろんのこと、これまで使われていなかった遊休農地を積極的に活用したり、地元雇用の創出に貢献しています。また「茶産地育成事業」は環境と共存する茶園経営をめざしており、「環境保全型農業」と言われています。地元で排出される食品残さなどを堆肥として活用したり、二酸化炭素を吸収するお茶の樹を植えることによる地球温暖化の防止に役立っています。
�茶殻リサイクルシステム
ペットボトルのお茶を製造する際には大量の茶殻が出ます。茶殻は水分があるので、通常は乾燥させて保存します。しかし乾燥させるには大量のエネルギーを使用し、環境に良くありません。そこで伊藤園では、水分を含んだ茶殻の腐敗を抑え、輸送や常温保存できる技術を開発しました。さらに茶殻に含まれるポリフェノール(カテキン)などの有効成分の持つ消臭・抗菌作用を活かし、畳、ボールペン、キッチンペーパー、あぶらとり紙、折り紙などの“身の回りの製品”の代替原料として有効活用しています。
�アルミレス紙容器製品の開発
通常、紙パック容器飲料の長期保存にはアルミ箔を使用した容器が最適であるとされていましたが、伊藤園では従来アルミ箔を使用していた部分に、特殊なフィルムを使った紙パック容器(ECO容器)製品を開発しました。これにより、長期常温保存ができて牛乳パックなどと同じように手軽にリサイクルできるようにしました。
※日本製紙株式会社、凸版印刷株式会社と共同開発
2おいしいお茶セミナー
・お茶の違い
緑茶もウーロン茶も紅茶もルーツは同じ木です。ツバキ科の多年性植物で、お茶の品種にはアッサム種(主に紅茶用)と中国種があり、日本で作られているお茶は主に中国種です。このようにルーツの同じお茶ですが、不発酵の緑茶、半発酵のウーロン茶、全発酵の紅茶と発酵の度合いで大きく3種にわけられます。お茶は酸化酵素の働きで赤く酸化していくため、熱を与えることで、酸化酵素の働きを止め、緑色が保ちます。
・緑茶の歴史 
お茶の発祥は中国雲南省の南部あたりと言われていて、歴史は古く、760年には「茶経」という本ができています。日本では1214年に栄西が宋から種を持ち帰ったことが始まり、1500年後半には千利休や豊臣秀吉などにより茶会などが盛んに行われました。この時代は抹茶で飲んでいましたが、江戸時代になって「蒸して、揉み、撚って乾燥した茶を抽出して飲む」蒸し製煎茶の製造が確立されました。
・緑茶の銘柄茶と生産量
平成25年の茶の生産は第一位が 静岡(38%)で二位以降は鹿児島、三重、宮崎、京都と続きます。銘柄には静岡茶(静岡県)宇治茶(京都府)八女茶(福岡県)嬉野茶(佐賀県)狭山茶(埼玉県)などがあります。
・摘採時期
お茶は永年作物で摘採時期により名前が変わります。冬は休眠していて、養分を蓄え、春に備えるので、4〜5月上旬の一番茶(新茶)は養分を蓄えた旨みの多いお茶となります。そのあと6月中旬〜下旬の二番茶、7月下旬〜8月上旬の三番茶、9月下旬四番茶または番茶と続きます。
・水の選び方とお湯の温度とおいしさの関係
日本の水道水は軟水なのでお茶に合う水ですが水道水を使う場合、カルキ臭を抜いた方が良いので一度沸騰させるか、一晩汲み置きすれば臭みがとれます。ミネラルウォーターを使う場合は「軟水」のものを選びましょう。お湯の温度は玉露が50℃、ほうじ茶・玄米茶は100℃で入れます。今回の講座では上級煎茶を使用するため、80℃位の温度でいれます。そして温度を下げることで、ポリフェノール(カテキン)の渋み成分が抑えられ、低温でも抽出される旨み成分(アミノ酸)が相対的に多く溶け出すようになります。
3おいしい入れ方
講師の中嶋さんがお茶をいれたあと、各グループの代表の方に香りを嗅いで、味見していただきました。その後、グループごとに実際にお茶を入れ、全員が飲みましたが、それぞれのグループが2煎目、3煎目も味わっていました。

                 

●お茶のうまみを楽しむいれ方
上級煎茶
【湯冷まし(3人分/270�)、煎茶上(目安100g800円以上)】
 ・茶葉の量:約5〜6g(ティースプーン約3杯)少し多めに葉を使う
 ・お湯を一度茶碗に移す(お湯の温度:約80℃)茶碗に移すことで湯温が下がる
 ・浸出時間:40〜60秒、浅蒸し(よりが強いもの)は長めに、深蒸しは短めに
 ・均等に注ぎ分ける
  ★�何回かに分けて少しずつ注ぎ、徐々に急須が垂直に90度おじぎをするように
  ★�最後の一滴まで注ぎ切る
上級煎茶は旨み成分(アミノ酸)を豊富に含むため、渋みを抑えて旨みを充分に引き出すよう低温でいれます。
 ★�ポットのお湯を茶碗に移すことで、湯温は約10℃下がります。
   湯量も計ることができます。
 ★�湯を残すと2煎目が渋くなるため、最後の一滴まで注ぎ切ります。

 
講師の中嶋さんが全員に冷茶をいれてくださいました。冷茶は煎茶(上)を約12g(いつもの2倍の量)使用し、浸出時間は約90〜120秒、氷2〜3個と水180ccを使います。氷と水で浸出することで渋みを抑え、旨みを最大限にひきだすことができます。
●他のお茶も温度を変えておいしく飲めます
●お茶の保存方法
お茶の大敵は�酸素、�水分(湿気)、�光、�温度(高温)、�移り香の5つです。これらを防ぐには不透明の密封容器に入れて、光の当たらない涼しい場所に保管しましょう。冷凍庫や冷蔵庫に保存した場合は、室温に戻してから開封するのがポイントです。
今回の講座では、前から知っていたことも、理解が十分でなかったと痛感しました。講師にいれていただいた冷茶は本当に味わい深く、今年の夏には、冷茶に挑戦してみたいと思いました。

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2015年04月02日