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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

再生可能エネルギーの現状と今後の見通し

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年11月11日

 10月31日(金)、環境情報活動センターで環境学習講座「再生可能エネルギーの現状と今後の見通し」が開催されました。講師は、再生可能エネルギー推進協会理事の奥村実氏です。

(1)概要
我が国におけるエネルギーの供給のうち、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料がその8割以上を占めており、そのほとんどを海外に依存しています。一方、近年、新興国の経済発展などを背景として、世界的にエネルギーの需要が増大しており、また、化石燃料の市場価格が乱高下するなど、エネルギー市場が不安定化しています。加えて、化石燃料の利用に伴って発生する温室効果ガスを削減することが重要な課題となっています。このような状況の中、エネルギーを安定的かつ適切に供給するためには、資源の枯渇のおそれが少なく、環境への負荷が少ない太陽光やバイオマスといった再生可能エネルギーの導入を一層進めることが必要です。また、再生可能エネルギーの導入拡大により、環境関連産業の育成や雇用の創出といった経済対策としての効果も期待されています。
 しかし、最近、電力各社は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)に基づく、再生可能エネルギー発電電力の新規受け入れを停止すると発表しており、再生可能エネルギーの導入促進に大きな役割を果たしたFIT制度の見直し議論が起きてきています。
(2)講義の内容
今、地球で何が起きているか
 世界平均気温の上昇、世界平均海面水位の上昇、北半球の積雪面積の減少、海洋酸性化、温室効果ガスの増加
�身近に起きている異常気象
  豪雨、大型台風、大雪、ひょう、あられ、熱帯夜 
�気候変動に関する二つの国際機関
 COP (気候変動枠組条約締約国会議)、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)
�温暖がもたらすリスク
  食糧へのリスク(干ばつ、豪雨)、健康へのリスク (エボラ熱、新型インフルエンザ、熱中症)、エネルギーへのリスク(資源争奪、領土問題)
�温室効果ガス削減の取り組み
  1) 気候変動に関する2つの施策
 緩和策と適応策
 2) 温室効果ガスの削減目標
 気温上昇量と「懸念の理由」、気候変動対策の長期目標、「2℃」以内目標を達成する排出削減経路
 3) 各国の温室効果ガス削減目標
 国際的な合意に向けた取り組み、EUの温暖化ガス排出量の削減目標と一連の施策、アメリカでの取り組み、日本での取組み
�発電方式とCO2排出量
発電方式、国内でのCO2の部門別排出量の推移、発電方式とCO2の発生量、エネルギー基本計画、化石燃料(石炭、石油、天然ガス)を使った発電(火力発電)、原子力発電
�我が国における再生可能エネルギー導入状況
  再生可能エネルギー導入の意義、世界の再生可能エネルギー導入状況(設備容量と発電量)、
ドイツの再生可能エネルギー導入状況、日本の再生可能エネルギー導入状況、再生可能エネルギーに関する消費者意識、再生可能エネルギー、発展のカギ 
�我が国における再生可能エネルギーの特徴と課題
 太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、バイオ燃料、水力発電、地熱発電、地中熱、エナジ
ーハーベスト(環境発電)
�ブラウンエコノミーからグリーンエコノミーへ
 世界銀行の取り組み、電気自動車、燃料電池車導入の取り組み、ユニリーバの取り組み、マクドナルドの取り組み
�まとめ
 エネルギー政策の長期的なビジョンを持ち、温室効果ガス削減で世界をリードする。そのために、再生可能エネルギーの積極的な導入と技術開発を進め、地球温暖化防止で世界に貢献することが我が国に求められているのではないだろうか。

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年11月11日