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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

バナナのDNA抽出実験で生きものの保護について学ぼう

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年08月22日

平成26年8月10日(日)、環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「バナナのDNA抽出実験で生きものの保護について学ぼう」が開催されました。講師は一般社団法人環境教育振興協会理事の深澤秀治さんで、ほかに4名の方がお手伝いしてくださいました。

(1)生きものにはいろいろな特徴があり、能力を持っている
 地球上には非常に多くの種類の生きものがいて、生きていくために様々な形をしており、能力を持っています。例えば、鳥は種類によってくちばしの形が違いますが、それぞれ異なるエサをとりやすく、食べやすい形になっていることがわかります。植物は葉っぱの中で、太陽の光と水と二酸化炭素から栄養分(でんぷん)を作ることができます(光合成)。それぞれの植物は、葉の形やつき方などを工夫し、特徴や能力を持つことで、より多くの光が受けられるようになっています。
(2)ウミホタルの実験
 生きものが獲得した能力の一例を、実験・観察してみましょう。
ウミホタルは日本の近くの海にいる小さな生きもので、夜、海上で青白く光りますが、なぜ光るのでしょう? ウミホタルの体内には、光を出す物質(ルシフェリン)があり、水に溶けだして外敵から身を守ったり、仲間に危険を知らせます。
�観察してみる・・・小さな粒のようです
�においをかいでみる・・・魚くさいにおいでしたね
�乳鉢ですりつぶし、少しだけ水を入れると、青く光りました
ウミホタルは、生きるため子孫を増やすために、長い期間をかけて、このような特徴や能力を手に入れてきました。
 

(3)バナナからDNAを取り出そう!
 このような生きものの特徴・能力のおおもとについて学びます。
講師から「みなさん、DNAって、聞いたことがありますか?」の質問に、「ドラマで聞いたことがある」といった声がありました。
生き物は、たくさんの細胞でできていますが、その細胞の中に自分の特徴や能力を発現させるための物質(DNA:遺伝子)が存在します。基本的にみんな違うDNAを持っています(双子などを除く)。
<用意したもの>
10%食塩水、エタノール、洗剤(界面活性剤入り)、コップ、割りばし、ろうと、ろ紙
<方法>
�バナナを1/4くらいの大きさに切り、皮をむく �バナナの「実」をジッパーつきの袋に入れて、かたまりがなくなるまで手でつぶす �食塩水をバナナが浸るくらい入れ、バナナが食塩水になじむようにもむ �ろ紙でこす �こした液体に液体洗剤を小さじ1杯入れて、軽くかき混ぜる �エタノールをこした液に少しずつ、ゆっくり加える �液の中に白い糸のようなものが出てくる。これはバナナのDNAがたくさん集まったもの(一つひとつのDNAは、とても小さくて普通の顕微鏡では見ることができません)


                      
材料にバナナを選んだ理由は、均一につぶしやすいからです。
(4)自然を大切に
 今日は、私たち人間を含めて、みんなちょっとずつ違い、それぞれの生きものが、特徴や能力をもって生きていることを学びました。
 「豊かな自然」が求められていますが、自然を大切にし、いろいろな種類の生きものがすんでいられることを「生物多様性」といいます。人間が森林の破壊などの開発活動をすることにより、自然が少なくなっています。もっと自然を大切にしましょう。
すでに絶滅してしまった生きものや、絶滅のおそれがある生きもの(絶滅危惧種)がいますが、それらを絶やさないような努力がなされています。
(5)まとめ
 今日のテーマである“DNA”は、ちょっと難しそうなテーマでしたが、抽出する作業を通して、生きものの仕組みや不思議、自然や生命の大切さを感じてもらうことができました。
皆さんの感想として、「DNAが出てくるところ、集めることができたことが面白かった」「DNAのことがちょっとわかった」「生きものを大切にする方法がわかった」「ウミホタルが光ることが面白かった」などの感想を聞くことができました。

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年08月22日