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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

夏休みこども環境講座〜生きもの博士になろう〜

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年08月20日

今年も7月19、24、26日の3日間、夏休みこども環境講座「生きもの博士になろう」が開催されました。講師はNPO法人生態教育センターの村松亜希子さん、佐藤真人さんです。
【第1回 7月19日】「みる、きく、さわる…!五感で自然遊び」
五感を使った自然観察やゲームを通して、自然のおもしろさと大切さを学び、ハーブを使った石鹸を作りました。
(1)みる
先ずは五感を使う準備体操としてスクリーンを見ながら、虫探しゲームです。葉や枝等に隠れている虫を見つけていきます。なぜ隠れているのだろう?・・・敵から身を隠す為や、獲物を捕らえる為です。

 
(2)きく
2種類の生きものが出す音を聞いてみました。アブラゼミとクマゼミの鳴き声です。違いがはっきりわかりました。「ジージリジリ…」はアブラゼミ、油であげものをしているような鳴き声です。「シャアシャア…」はクマゼミ、西日本でおなじみのこのセミ、近年は西日本より北の方でも見られるようになったと話題になっています。
(3)かぐ
今度はニオイをかぎ分けるゲームです。用意されたフィルムケースを一人ひとつ手にします。フィルムケースには5種類いずれかの葉が入っているので、ニオイだけを頼りに自分と同じ葉の入ったフィルムケースを持っている友だちを見つけるまでかぎ合いっこします。

5種類の葉の中にドクダミがありますが、これは強いニオイです。ドクダミは解熱や切り傷等に効果があると言われています。ローズマリーは良い香りがします。お料理にも使います。またヨモギはスッとしたニオイで、草餅に使われます。臭い(くさい)か、いいニオイと感じるかは人それぞれで、いろんなニオイを楽しみました。

 
(4)さわる(野外で五感を使った自然遊び)
しながわ中央公園へ移動して直接自然に触れてみました。袋の中に入っている葉っぱを触ってみて感触を覚えて、公園内のどの葉っぱなのか探しました。正解は花壇に植えられている「ラムズイヤー」という名前の植物です。この植物は葉にやわらかな毛が生えています。「羊の耳」に似ているので、この名がついたと言われています。葉の表面に毛がたくさんあることによる効果も学びました。次は鳥の鳴き声クイズです。鳴き声を聞く事ができる機械を使い、ツバメ、シジュウカラ、スズメの声をクイズ形式で覚えました。ちなみに、鳥はいつ鳴くのでしょう。プロポーズをするとき(それをさえずりと言います)、天敵が来たときなどに鳴きます。みんな手を挙げて積極的に答えていました。5mmより小さい花や実を探すという課題にもチャレンジしました。公園の中には、植物、虫、鳥、と観察材料が沢山あります。セミの抜け殻を見つけたり、可愛い野の花の名前を知ったり、みて、きいて、かいで、ふれて、生きものを感じることができました。疑問を持ったことは講師の方たちに聞くとその場で答えてくださいました。最後に公園管理者の方に、石けん作りで使うローズマリーを摘んでいただきました。

(5)作る(「味わう」)
いよいよ摘んだばかりのローズマリーも使って石けん作りです。保湿効果をプラスするためハチミツを加えます。まず蜜源が違う2種類のハチミツを味見しました。一匹のミツバチが一生かかって集めるハチミツの量は、スプーン1杯程と言われています。作業が始まると、教室はハーブの香りに包まれました。みんな夢中になって石けんを作っていました。オリジナルの石けんのお土産ができました。

五感を研ぎ澄ませて自然に接するとこんなにも多くの発見があるのですね。多くの違いに自ら気づくことができました。それぞれの違いには、命の知恵や工夫がつまっています。自然の中で色々なこと感じて想像力を育んでほしいと思います。
【第2回 7月24日】「遊んで発見!植物の魅力」
身近な植物を使ってゲームを行い、公園での観察を通して植物について楽しく学びました。また葉っぱのスタンプでオリジナルエコバッグをつくりました。

(1)「同じ葉っぱさがしゲーム」
村松さんが袋の中から葉っぱを取り出します。床には何枚もの葉っぱが置いてあり、その中に村松さんが手にしている葉っぱと同じ葉っぱがあります。それを探して取ってくるゲームです。葉っぱの特徴をいち早く観察することが早くとる秘訣です。あわててフライイングしちゃう子もいましたが、みんな1枚ずつゲットしましたね。
   

(2)葉っぱの勉強
取った葉っぱの形をよく観察したり、匂いを嗅いだりした後、それぞれの葉っぱの勉強をしました。ハートの形のドクダミ、ギザギザした形のセイヨウタンポポ、よく見ると葉の裏に毛が生えているヨモギ、クサギ、ローズマリーなど。植物は、葉に日光があたるように工夫して葉をつけています。葉の役割についても学びました。

(3)葉っぱでビンゴ
公園でみられるいろいろな葉っぱを観察するために、しながわ中央公園に移動し、葉っぱビンゴゲームをしました。「よいかおり、たべられている、まるい、ふかふか・・・」などの特徴を持つ葉っぱを見つけたら、佐藤さんにスタンプを押してもらいます。5分くらいのうちに9個のマスがすべてうまったパーフェクトの子もいました。このゲームを通じ、葉っぱにはそれぞれ特徴があることを知ってもらいました。
公園には大きなクスノキが何本もありました。葉っぱのにおいをかいでみました。植物の葉が醸し出すにおいは虫よけの役目もしていることを習いましたね。クスノキは防虫剤などに利用されてきました。ところが、クスノキにアオスジアゲハが卵を産んでいました。このチョウは長い年月をへて、他の昆虫が好まないクスノキに卵を産むようになったのです。


 
(4)「葉っぱのスタンプでオリジナルエコバッグ」つくり
公園で拾った葉っぱを使ってエコバッグに模様を描きます。
無地のエコバッグが1枚ずつ配られました。葉っぱにアクリル絵の具を塗ってエコバッグにしっかりと押し付けます。葉っぱには表と裏があり、絵の具を葉っぱの表に塗ると葉の表面全体が写ります。裏に塗ると葉っぱの筋(葉脈)が模様になって浮かび上がります。どちらでも好きな面を使って下さい。同じ葉っぱを何回も使うことができます。
葉脈は根から吸い上げた水を葉っぱのすみずみまで届ける一方で、葉っぱでつくった栄養素を枝や幹や根に送ります。さらに葉っぱの形を保ったり、支えたりしています。

いろいろな葉っぱとその形を見てきました。世界に一つだけのオリジナルエコバッグができました。それぞれの葉っぱがみな違うことを学びました。植物のことをより多く知ってもらって、植物って面白い、もっと植物で遊びたいと思って欲しいですね。
【第3回 7月26日】「生きものに挑戦!」
まず始めにクイズをしながら昆虫を観察し、生態について学びました。次にアリの不思議な技を体験するゲームを行ったあと、しながわ中央公園へ出かけて、自然観察のひとつとしてアリの観察やアリの巣探しをしました。またそれぞれが公園で拾った木の枝、草花、落葉などを使ってオリジナルの昆虫作りを体験しました。
(1)生きものクイズ

   
昆虫は100万種くらいの種類がいると言われていることや、体は「頭・胸・腹」の3つに分かれ、翅は4枚、肢は6本であることなど、昆虫の基礎知識を学びました。次に、昆虫の顔のアップ画像から、何の昆虫かを当てるクイズや、仲間外れの昆虫は?目はどこにある?というクイズが出され、みんな元気に回答。これらの他に昆虫の食べ物は何?などたくさんのクイズが出題されました。クイズ中で知ったエンマコオロギの耳が前足についているという解答には驚きました。
(2)アリに挑戦!
アリはどうやって行列を作るのか?アリの食べ物は何?など、アリについて勉強しました。アリの食べ物は、「�虫の死がい、�花のみつ、�ガリガリ君、どれですか?」という質問の答えは…アリは雑食で���すべて正解です。意外な答えにええっと驚きの声があがりました。次にアリのゲームに挑戦しました。

 
はじめに2種類のコース(2列)に分かれて、紙コップに入ったにおいを覚え、においをたどってゴールを目指します。「わからないよ!」と悩む声、黙って考えている…、最初のにおいを忘れ迷う顔、追い越しや戻り、相談禁止だから難しい。保護者も挑戦し、においを元にたどり着いたゴールにそれぞれ座りました。
このゲームはアメリカで開発された野生生物をテーマとした体験型環境教育プログラム「プロジェクトワイルド」をアレンジしています。

 
(3)公園で自然観察
5チームに分かれて、アリを3分間観察するゲームをしました。子どもチーム3組、大人チーム2組で挑戦。みごと1位2位になったのは大人チームでしたが、アリではなく「アリグモ」を見つけたチームがいて、珍しいとほめられていました。次に、アリの巣を探しましたが、なかなか見つかりません。こちらも1位は大人チームでした。このゲームを通じ、一見生きものがいそうにない場所でも、実はいろんな生きものが息づいていることを学びました。

     
(4)昆虫ポストカード作り
公園で拾った木の枝、草花、落葉を使って、本当に存在していそうな昆虫を各自で考えてポストカードを作成しました。例として「落葉がいっぱいある場所に隠れている、ニセオチバカマキリ」とか「イチョウに化ける、イチョウダマシ」などのアイディアが紹介されました。

 
とても暑い日でしたが、公園内の自然観察では子どもも大人も真剣にアリやアリの巣を探していました。アリのにおいをたどるゲームでは床に鼻を押しあて、ポストカード作りでは空想の世界をふくらませるなど、全員が真剣に取り組んでいた姿が印象的でした。

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年08月20日