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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

せっけんや重曹など身近にあるもので実験をしよう

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2014年03月31日

 平成26年3月9日(日)、品川区環境情報活動センターで、環境学習講座「せっけんや重曹など身近にあるもので実験をしよう」が開催されました。講師は体験学習クラブ「なぬーく」の代表佐藤宏さんと3名の方にアシストして頂きました。

■みんなで思ったことを話し合いましょう
 「物質」「化学物質」って何だろう?「化学反応」ってどういうことだろう?
みんなが思ったことや考えたことを話し合いました。
「物質」とは重さのあるもので、私たちが知っているものは固体、液体、気体の状態をしています。気体にも重さがあります。また「化学物質」というと難しく思われますが、私たちのまわりにあるもののほとんど、人間の作ったものという表現をすることもあります。ここにある実験道具も、私たちのからだもそうです。世の中のものはみんな「化学物質」と言っても間違いとは言えません。
簡単な「化学反応」を見てみましょう。
スライスしたレモンの上にユニバーサル試験紙を乗せました。黄色の試験紙がオレンジ色に変わりましたが、レモンが酸性だからです。次に謎の液体に同じ試験紙をつけると(下右の写真)、今度は緑色に変わりました。謎の液体はアルカリ性なのです。これらは化学反応の一つです。
    次に、緑の液体をユニバーサル試験紙につけると・・・レモンの時と同じようにオレンジ色になりました。色の変わり具合から見ると、レモンと謎の液体は性質が違い、レモンと緑の液体は同じような性質のものかなということが、なんとなくわかります。

■トイレ用洗剤を使って実験しましょう
 商品の表示に「酸が効く」と書いてありますが、これはトイレ用洗剤で「成分:塩酸、・・・」と書いてあります。この液体はかなり危険で、手につくとやけどをします。もし手についたら大量の水で洗いますが、一番危ないのは眼に入った場合です。洗剤といっても塩酸ですから、注意して使いましょう。
石灰岩という石があります。コンクリート、セメントの材料ですが、この液体をかけたらどうなるかな?考えてみましょう。「とけてなくなる」「シュワシュワする」「水になる」「色がかわる」など、いろんな考えが出ました。
シュワシュワと泡が出ていますが、化学反応が起きています。泡の正体は何かな?正体は二酸化炭素です。この石を細かく砕いて液の中に入れておくと、溶けてなくなってしまします。コンクリートでもこの洗剤を掛け続けるとボロボロになります。

         
 「酸性雨」という言葉を聞いたことがあると思いますが、ここからはちょっと難しい話で、お父さんやお母さんに聞いていただきます。石油や石炭、ガソリンなどを燃やすとできる化学物質が酸性の物質になり、雨・雪などに溶け込んで通常より強い酸性を示します。「酸性雨」は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えたり、コンクリートを溶かしたり、金属を錆びつかせたりして建物などに被害を与えます。これは環境問題の一つになっています。
■みんなで実験しましょう
 実験をはじめる前の注意です。私たちは五感で物事を感じ取ります。“見る”、“聴く”、“においをかぐ”、“味わう”、“さわる”です。化学実験では、「味をみる」はダメです。「さわる」のも良くありません。「見る」、「においをかぐ」は多くの場合は大丈夫で、今回は安全です。
各テーブルに実験セットがあります。赤と青の袋に入った薬品(粉)とスプーン、赤い液体がありますが、混ぜて使わないようにしましょう。
<実験を進めましょう>
(1)小さじ1杯の薬品(赤い印の袋の粉)をジッパーつきのビニール袋に入れる。
(2)小さじ2杯の薬品(青い印の袋の粉)を同じ袋に入れる。
(3)メスシリンダーで赤い液体(フェノールレッド)10mlを測り、小さいビンに入れる。

 
(4)そのビンを上向きにして袋の中に入れ、袋の外からビンを指で持ち、袋の口をしっかりと閉じる。
(5)ビンを傾けて白い粉の上からかけると・・・
何が起きたかな?メモ用紙に書きとめました。

「黄色くなった」「あたたかくなった」「ふくらんできた」「途中から冷たくなった」「泡が出た」「粉が溶けた」、いろいろ話してくれました。
 今は3つのものを混ぜましたが、あたたかくなったのは何が原因だろう?と考えました。
中で何が起きたのかな?3つの物質を混ぜたら化学反応が起きたけれど、あたたかくなった原因を調べるにはどうしたら良いかな?何と何を混ぜたら暖かくなるだろう?
そうです。頭で考えるのではなく実験をしたら良いのです。
 2つの粉を混ぜても暖かくならなかったので、粉と液体を混ぜると暖かくなると考えました。グループの中で、フェノールレッドと青い袋の粉を混ぜる人(Aさん)、フェノールレッドと赤い袋の粉を混ぜる人(Bさん)を決めました。
Aさんの袋は「さらに暖かくなった」「ふくらまなかった」「泡が出なかった」「オレンジ色になった」。Bさんの袋は「振ると泡が出た」「冷たくなった」とのことでした。
それぞれの袋の中の物質は何だったのでしょう?
 青い袋の中には塩化カルシウム(融雪剤=雪を溶かす)が入っていました。暖かくする物質の正体はこちらでした。赤い袋の中は重曹(ベーキングパウダー・・・洗剤・アルカリ性)でした。
左:Aさんの袋、右:Bさんの袋

 
<実験結果をまとめましょう>
 今日は身近にあるものを使って化学反応の実験をしましたが、実験の楽しさが分かったと思います。今日の実験では、下の表の手順で行いました。自由研究に応用できるのではないでしょうか。

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2014年03月31日