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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

びよよ〜ん!ゴムのおもしろ実験

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2013年12月17日

12月1日(日)品川区環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「びよよ〜ん!ゴムのおもしろ実験」を開催しました。講師は、茨城県おもしろ理科先生講師などをしていらっしゃる久保利加子さんです。毎年久保さんの講座は大好評です。今回も期待に違わず子どもたちの満面の笑みを引き出してくださいました。

講座では、実験や工作を通して身近にあるゴムという素材の性質を確認し、実際に何に使われているか学びました。1971年発売の絵本、かこさとしさんの『かがくのとも:ごむのじっけん』を元にして講座は進行し、読み聞かせ会に参加したようなほのぼのとした感覚を味わえました。久保さんは手作りの実験器具を使って目の前で実験をやって見せて、子どもたちの反応をすくいあげながら講座を進めていかれます。実際に目の前で起こっている事を見るとインパクトが大きいです。子どもたちは目を丸くし、歓声をあげ、身体で感情を表現していました。まるで手品を見ているようかのようです。工作したものを使って各々試してみて更に盛り上がりました。小学校のカリキュラムの枠にはおさまりきらないお楽しみ要素満載の講座を、センターで開催できるのは嬉しいことです。
≪実験≫
10種類の実験を行い、以下のようなことがわかりました。(カッコ内はゴムの使われ方の例)
�のびたりちぢんだりする(靴下、ズボン、トランポリン)
実験の方法と結果:ゴムをマッチ箱にかけてはじく⇒飛んでいった
�あたりをやわらかくしたり、音を小さくしたりする(靴の底、タイヤ)
実験の方法と結果: 割りばしの端に輪ゴムをぐるぐる巻きつける。輪ゴムを巻いた割りばしと巻かない割りばしでそれぞれ机をたたいてみる⇒ 輪ゴムを巻かない割りばしはかんこん音がするが、巻いた割りばしはポンポンはずんであまり音がしない

�水を通さない(レインシューズ、ゴム手袋、潜水服)
実験の方法と結果: 割りばしにゴムを巻きつけて墨の中につける。乾かしてからゴムを取る⇒輪ゴムがついていたところには墨はつかない
�電気を通さない(コード、電気工事の人の手袋、太い電線)
実験の方法と結果: 電池と豆電球の装置に針金をつなぐと豆電球はついた。針金を輪ゴムに変えてみる⇒豆電球はつかない

�〜�は「かがくのとも:ごむのじっけん」に載っています。
�伸びたゴムは温度が上がると縮む
実験の方法と結果: ペンシルバルーンに重り(ペットボトル)をつけてぶら下げ沸騰したお湯をかける⇒ペンシルバルーンが縮んで重りが上にあがる

保護者も実験に協力
�伸びたゴムは急に縮めると、温度が下がる実験の方法と結果:短く切ったペンシルバルーンを急に引っ張って鼻の下にくっつけた時と、伸びたものを縮ませて鼻の下にくっつけた時とで温度の違いを体感する⇒縮んだものをくっつけた時のほうが冷たく感じる

 
その他の性質 
�温度が低くなると硬くなり、温度が高くなると柔らかくなる
他に、風船を刺してみる実験、風船にはがし液をスプレーする実験、風船の中に水を入れてライターの火を当てる実験をしました。風船が割れそうでスリル満点です。

◎スーパーボールの実験
大きいスーパーボールと小さいスーパーボールを同じ高さから落として、どちらが大きくはねるか試してみました。大きいスーパーボールの方が落ちたとき大きな音などがしてエネルギーを多く使うので、弾み方は小さ目です。
次にスーパーボールとハズマナイトボールを落としてみました。ハズマナイトボールは、衝撃を吸収する性質があるのではずみにくいボールです。床にクッションや粘土、低反発枕などを敷いてその上に落として反応をみました。当たるものによって弾み方が変わってくることがわかります。ハズマナイトボールの素材は、車のバンパーや地震対策に使われています。

≪工作≫
◎すっ飛びボール
スーパーボールとストローと結束バンドですっ飛びボールを作りました。羽の曲げ方、ビニルテープをつける場所で飛び方が変わってきます。椅子を片づけて広いスペースができるとセミナールームが運動場と化し、みんなは夢中になって床にすっ飛びボールをたたきつけていました。声をかけても聞こえないくらい熱中しています。

◎紙コップカー
ゴムの弾性を使って動く自動車を作り、自動車レースをしました。ゴムの巻き方、ゴムの種類などいろいろ工夫できます。まっすぐ走らせるのはなかなか難しいですね。各々絵を描いてオリジナルの自動車が出来上がりご機嫌です。

      
最後に「ゴムの木は、環境に優しい優等生」と言われている由縁についてお話していただきました。ゴムの製品は、天然ゴムや合成ゴムから作られています。強度が要求される飛行機のタイヤ・大型タイヤなどには、天然ゴムが利用されています。天然ゴムは、植物であるゴムの木から採取されるので、二酸化炭素を吸収し有用な材料を生み出しているのだそうです。
身近にある「ゴム」という素材の多様な性質に改めて気付くことができて、大人にとってもなかなか面白い講座だったと思います。今回は親子ペアで参加していただきました。お家でもゴムネタでお話ができたら楽しいですね。ゴムへの関心をきっかけにして、身のまわりの材料についてなぜその部分にその材料が使われているのか、その材料のどんな性質を利用しているのか、そんな好奇心を持てたらいろいろな発見があるかもしれません。ゴムの性質を説明するには、「高分子」の知識が必要になります。興味の芽を育てて将来詳しく学びたいという子が出てきたら、などと考えました。

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2013年12月17日