品川区の環境ポータルサイト

過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

夏休みこども環境講座〜生きもの博士になろう〜

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2013年08月20日

今年も7月21、28、29日の3日間、夏休みこども環境講座「生きもの博士になろう」が開催されました。講師はNPO法人生態教育センターの佐藤真人さん、河野慶子さんです。
第1日目「みる、きく、さわる…!五感で自然遊び」
五感を使った自然観察やゲームを通して、自然のおもしろさと大切さを学び、ハーブを使った石鹸をつくりました。
(1)みる
先ずは五感を使った準備体操として写真を見ながら、草や木等に隠れている虫探しゲームです。
葉っぱや枝に擬態している虫たちをみんなでどんどん見つけていきます。
なぜ隠れているのだろう?・・・敵から身を隠す為や、獲物を捕らえる為です。

 
(2)きく
最初に4種類の鳥の写真を見ながら、それぞれの鳥の鳴き声を聞きます。メジロ、ツバメ、シジュウカラ、スズメです。次にそれぞれの鳴き声だけを聞いて、その鳴き声でどの鳥かを当てます。よく聞き分けられました。

(3)かぐ
今度はニオイをかぎ分けるゲームです。用意されたフィルムケースを一人ひとつ手にします。フィルムケースには5種類いずれかの葉が入っているので、ニオイだけを頼りに自分と同じ葉の入ったフィルムケースを持っている友だちを見つけるまでかぎ合いっこします。

 
5種類の葉の中にドクダミがありますが、これは強いニオイです。ドクダミは解熱や切り傷等に効果があると言われています。ローズマリーは良い香りがします。お料理にも使います。またヨモギはスッとしたニオイで、草餅に使われます。
臭い(くさい)か、いいニオイと感じるかは人それぞれで、いろんなニオイを楽しみました。
(4)さわる(野外で五感を使った自然遊び)
しながわ中央公園へ移動して直接自然に触れてみます。佐藤さんが持っている袋の中に、ある葉っぱが入っています。その感触から、近くにある葉っぱを見つけます。すぐに見つかりました。公園の花壇に植えられている「ラムズイヤー」という名前の植物です。この植物は葉にやわらかな毛が生えていて、触るとやわらかな感触です。「羊の耳」に似ているので、この名がついたと言われています。

   
公園内ではハチや蝶が飛んでいます。セイヨウミツバチ(見ているだけでは刺さない)、ハラナガツチバチの仲間(ミツバチの仲間に比べ、お腹が長い)、アオスジアゲハ(クスノキに卵を産む)、クロアゲハ、ナミアゲハが。またカラスの羽根(少しずつ生えかわる)が落ちています。ほかにも友だちが見つけてくれたいろいろな花や草について、佐藤さんが説明してくれました。
最後は公園管理者の方の許可をいただいて各自、ローズマリーを摘みました。

(5)作る(「味わう」)
いよいよ摘んだばかりのハーブ(ローズマリー)も使って石けん作りです。保湿効果をプラスするためのハチミツをまずは味見しました。一匹のミツバチが一生かかって集めるハチミツの量は、スプーン1杯程と言われています。
<作り方>
�せっけん素地が入ったビニール袋にハチミツを入れる。
� �にローズマリーの抽出液を少しずつ入れる。入れ過ぎないように、様子を見ながらよくこねて、ひとかたまりにする。
�ビニール袋から出して、シートの上で好きな形を作る。
�ローズマリーの葉をしっかりと押し込んで、飾り付けをする。
教室はハーブの香りでいっぱいです。

ハチや蝶、花や草についての説明に、みんな目を輝かせて見、耳を傾けていました。
また、せっけん作りではみんな黙々と作業を行い、室内にはローズマリーの香りが漂い、良いおみやげを持ち帰ることができました。
第2日目「遊んで発見!植物の魅力」
世界の生きものはそれぞれ何種類くらいいるのでしょう?哺乳類6000種、鳥類9000種、昆虫類は95万種で、今日の主役の植物は27万種くらいと言われています。昆虫には及びませんがとても多くの種類があります。
(1)植物クイズ
 スクリーンに映された花のきさなどを当てていきます。

タイサンボク、ツメクサ、みんな東京で見られる植物ですがなかなか分かりません。花も種子も30�の大きなものからミリ単位のものまで様々でした。
では植物は他の生きものから身を守るために何をしているのでしょう?
�毒をもつ �トゲトゲになる �他の生きものにサインを出す…3択ですが、実はこれ全部が正解。ウマノスズクサには毒があるし、ある植物は人にはかげないニオイを出すことで、ハチがやってきてイモムシを食べるそうです。一見動きのない植物たちも、いろいろ工夫をして生きていることが分かりました。
(2)葉っぱカルタ
佐藤さんが見せる葉っぱを、床にばらまかれた4種の葉っぱから見つける観察力のゲームです。佐藤さんのチェックを受けますが、急いで間違う子も1/3くらい…2つ目と3つ目の葉っぱの区別が難しかったようで、その違いは縁がギザギザかどうか、クサギは強いニオイがするかというところでした。(ドクダミ、クサギ、クワ、ヨモギ)

(3)公園で葉っぱビンゴ(しながわ中央公園へ移動)
公園で見られる様々な葉っぱを観察するために、葉っぱビンゴのゲームをしました。
「よいかおり・たべられている・まるい・・ギザギザ…」などの特徴を持つ葉っぱをみつけたら、印をつけてビンゴを目指します。よーいスタート!
「たべられている葉が見つからないよ〜」という声に、「こっちにあったよ〜」という声がありました。もちろんどの特徴を持った葉も公園の一角にひそんでいました。5分くらいの間にみんな3ビンゴからパーフェクト達成のお友だちもいたようです。葉っぱの役割のひとつは光合成。いっぱいの光を受けて栄養素を作っています。この後はエコバッグ作りに使うため、好みの葉っぱを1人2,3枚ずつ拾いました。
(4)エコバッグ作り

手順の説明があった後、みんな一斉にエコバック作りにとりかかりました。葉に色を塗り、スタンプのようにして新聞紙の上からしっかりこすります。葉の裏側を使うと葉脈がはっきり出ます。一度葉をバッグに置いてからレイアウトを考える人やお母さんと相談しながら慎重に作る人も、1人でどんどん進める人もいました。皆さんとても楽しそうでアクリル絵の具の追加の声があちこちで聞かれました。高学年のお姉さんは大人びたデザインで、名前を入れたお友だちや、「エコバッグ」と書いてくれたお友だちもいました。
身近な自然に触れた一日でした。エコロジーの気持ちも是非、覚えておいてくださいね。
第3日目「生きものに挑戦!」
まずクイズをしながら昆虫を観察し生態について学びました。次にアリの驚きの技を体験するゲームを行いました。最後に葉っぱや枝を使って各々が考えたオリジナルの昆虫を作りました。
(1)生きものクイズ
昆虫は体が頭、胸、腹の3つのパーツに分かれていて、脚は6本で胸から出ていること、翅は4枚あることを確認しました。また、昆虫の中には周囲の植物や石などに同化して身を隠すものもいることがわかりました。どうして隠れるのでしょう?敵から隠れてわが身を守るためです。また、隠れて目立たないようにして獲物を捕まえるためです。

(2)アリに挑戦!
場所を第三庁舎入り口の屋外に移し、アリになったつもりでアリの行列を体験しました。
まずクイズをして、アリについて詳しくなった後、アリの行列について学びました。
アリは巣を移動するときや食べ物を運ぶときなどに行列を作ります。行列の道しるべとして、おしりからにおいを出し、においで地面に印をつけながら巣に帰ります。他のアリはそのにおいを嗅ぎながら目的地までたどり着くことができるのです。
アリの特性を理解した上でゲームに挑戦です。アリのように、においを嗅ぎ分けて正しい進路を見つけながら進んでいくゲームをしました。
まず紙コップの中のにおいを嗅いで覚えます。シートに描いてある白い線の分かれ道に2個のフィルムケースが置いてあり、それぞれ別のにおいがします。一人ひとり白い線をたどりながら、2種類のにおいを嗅ぎ分けて、紙コップで嗅いだ匂いがする方へ進んでいきました。

(3)自分だけの昆虫を作ろう
最後に葉っぱや枝を使って昆虫カードを作りました。まず10分間は考える時間です。講座の始めに学んだ昆虫の生態を思い出しながら、生きていける、生き残れるような昆虫を作るのです。生きていくためには、どんな姿や特技がよいでしょうか。
棲んでいるところ、食べ物、特技、昆虫の名前、この4つについて考えをまとめてカードに記入した後、いよいよ製作開始です。子どもたちは、真剣な眼差しで製作に取り組んでいました。背景に棲んでいる環境の様子が描かれるなど、生き生きとした個性豊かな昆虫たちが生み出されていました。


あいにくの雨で公園での自然観察ができませんでしたが、その分たくさんクイズを楽しんで、多くの知識を身につけることができました。クイズ、体験ゲーム、工作、とバラエティーに富んだ充実した2時間だったと思います。保護者の方々も積極的にクイズに参加して挙手してくださり、場の雰囲気を盛り上げてくださいました。
生きものの生態、形、色など、棲んでいる環境とのつながりについて観察することにより、生きものの生き延びるための工夫を考えてみてほしいです。生きものをより身近に感じて関心を深めてもらえたら嬉しく思います。

カテゴリ:平成25年度

投稿日:2013年08月20日