品川区の環境ポータルサイト

過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

夏休みこども環境学習講座〜生きもの博士になろう〜

カテゴリ:平成28年度

投稿日:2016年08月16日

今年も7月18、22、24日の3日間、夏休みこども環境学習講座「生きもの博士になろう」が開催されました。講師はNPO法人生態教育センターの村松亜希子さん、佐藤真人さん、吉田祐一さんです。毎年好評の「生きもの博士」シリーズですが、今年は初めての試みとして、学年別のクラスで開講をしました。小学校の教育課程を織り込んだ効果的なプログラムで、より楽しめる充実した3日間になりました。

【第1回7月18】「しぜんのイロとカタチであそぼ!」
(小学1、2年生対象)
五感を使って楽しく遊びながら、「こんな色なのはどうして?」「この形はどんな時やくにたつ?」…いきものたちの色や形について学びました。

1.クイズや実験
・夏と冬では人間の体にどんな変化があるかな?生きものたちも夏と冬では違う姿をしていることがあります。チョウの幼虫や葉っぱ、鳥や、哺乳類…どちらが夏でどちらが冬の姿でしょう? その色だとどんないいことがあるのかな、みんなで意見を出して考えました。

・一年生の国語の教科書で読んだ、いろいろな鳥のくちばしのお話。それぞれの鳥のくちばしの特徴と食べものには関係があるようです。くちばしに見立てた道具を使って確かめてみます。どの食べ物とどのくちばしの相性が良いのか、グループのお友達と実験しました。

2.公園で「かたちも色もイロイロビンゴ」
公園に落ちているものでビンゴをしました。似ている色の葉っぱや花びらなどを拾います。

3.カード作り
あらかじめ6個の窓が切り抜いてあるカードに、公園で拾った葉っぱなどをのりで貼り付けます。光に透かすと、ステンドグラスのようにきれい…みんな大満足でした。

*今回配布のラミネートは熱処理が要るものより葉の色が変わらないというお話でした。しばらく押し花のように保管し水分を抜いてから貼ると、カビなどの発生を防げるそうです。

【第2回7月22日】「こん虫のふしぎな世界をのぞいてみよう!」(4~6年生対象)

クイズやゲームを通じて、昆虫の生態、棲み分けについて学んだ後、公園でセミのぬけがらを採集し、種類、雄雌に分類して標本を作りました。講座はセミの鳴き声の聞き分けクイズから始まり、昆虫のワンダーランドに誘われました。

1.チョウのふしぎ
チョウは前肢にヒトの舌のような部分があります。チョウの種類によってその幼虫が食べる葉っぱは異なりますが、お母さんのチョウは肢で葉に触れて味を確かめた後、幼虫が食べることができる葉に卵を産み付けるのです。
チョウになったつもりで、肢で味をみる代わりに手触りで葉っぱを見分けるゲームをしました。子供たちは指先に神経を集中して真剣そのものですが、意外と難しくて「チョウってすごい」と生きもののふしぎを実感しました。

2.昆虫の棲み分け
昆虫は、木の上、地面、葉っぱなど、色々な場所に棲み分けをしています。同じカマキリでも、ハラビロカマキリは木の上、オオカマキリは草地、と違った場所で暮らしています。同じような生活をしているので、ケンカをしないようにするためです。セミも種類によって、鳴き方、鳴く時期、棲む場所が違いますが、それによって競争がさけられているんですね。セミが同じ時期に鳴かないのは、一斉に鳴くと声が聴きづらくなるためだと考えられます。班ごとに別の鳴き方で一斉に声を出して、確かめてみました。

3.セミのぬけがらを採集
公園へ移動して開放的な空間で、セミのクイズにチャレンジしました。鳴くのはオス、オスが鳴くのはメスを呼ぶため、幼虫でいる期間と成虫でいる期間では幼虫時代のほうが圧倒的に長い、セミの成虫の食べ物は木の汁等々、一段とセミについて詳しくなりました。次はぬけがら探しです。木の幹、葉っぱの裏など、成虫になる前の姿を残したぬけがらが、次々に見つかりました。
   

4.セミのぬけがらの標本作り
公園で採ってきたぬけがらを資料と照らし合わせて注意深く観察し、セミの種類を突きとめました。ほとんどがアブラゼミで、ミンミンゼミのものもありました。セミの成虫が、種類によって大きさやはねの形状など違いがあるのと同様に、ぬけがらも種類によって違っています。雌雄の分類にも挑戦しました。ぬけがらは虫ピンでパネルに固定し、セミの名前、採取場所、採取日、採取者を記入したラベルを添えました。


ニイニイゼミは湿った場所が好きでぬけがらは泥だらけです。そういった昆虫の棲み分けを通して、その場所がどんな場所なのか知ることができます。生きものが教えてくれることはたくさんありますね。講座を通して、私たちと同じ空間で暮らすものとして、昆虫を身近に感じられたのではないかと思います。

【第3回7月24日】「身近な鳥のヒミツを知ろう!」(小学3、4年生対象)

街の中で見られる野鳥のふしぎな生活や体のつくりをクイズや観察、骨格標本にふれながら学びました。

1.野鳥の鳴き声と体の仕組みクイズ
近くで出会える可能性が高い鳥「シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ」の鳴き声を、クイズを通して覚えます。外に出たら実際に聞こえるか探してみましょう。次にヒトと鳥の体の違いや仕組みを教わり、翼の骨格を想像して描いてみました。鳥の体の特徴や、ヒトと鳥の違いを知る事ができ、鳥をより一層身近に感じました。

2.スズメのお風呂
公園に移動しスズメのお風呂跡を探します。よ~く見ると土に小さなくぼみがありました。このくぼみでスズメは砂浴びをし、寄生虫を落とします。残念ながらお風呂中の様子を見る事はできませんでしたが、普段通る道にもあるかもしれませんので今度探してみてくださいね。

3.スズメとヒヨドリの食べものビンゴ

鳥の食べものビンゴではたくさんの植物や昆虫に出会いました。鳥の食べ物がたくさんあるしながわ中央公園は鳥が暮らしていける環境だということを知る事ができましたね。

3.空飛ぶ野鳥クラフト作り
発泡スチロールペーパーをカットして作る空飛ぶ野鳥クラフトをつくりました。

身近な鳥を観察だけではなく様々な視点から感じる事ができ、より一層鳥に興味を持てたのではないかと思います。今回学んだ鳥以外の鳥を見かけたら姿や鳴き声、どんな食べ物を食べるのかなど観察してみてくださいね!

参加者のアンケートから(原文通り)
ž・ 国語の教科書にのっている題材(クチバシ)を使った実験はとても楽しそうにやっていました。また、身近な葉などを使ったポストカードは記念になりよかったです
・毎年何気なく聞いているだけのセミですが、種類があり、湿り気がすきとか、夏のおわりに出てくるなどがわかり勉強になりました。虫クイズが面白く、印象に残る学習でした。夏休みの自由研究にありがたかったです。都会でも自然や生物の生態系にふれる経験ができるのだなと発見できました。
・鳥の食べ物という観点で他の生物や植物とのつながりを知ることが出来て、子供達は良い学びを得ることができたと思います。

カテゴリ:平成28年度

投稿日:2016年08月16日