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‘朝日地球環境フォーラム2014’に参加して

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年10月17日

10月1〜2日、帝国ホテル東京で開催された‘朝日地球環境フォーラム2014’に、たまたま参加することができましたので、その報告を致します。ただし、一部は、環境省ホームページなどの資料を参考に記載しています。

私が参加したのは、2日のテーマ別セッション「日本の温暖化対策」と「ウナギはなぜ消えた?」です。
【日本の温暖化対策】講師:環境事務次官 鈴木正規氏
“低炭素社会の実現に向けて”
(1)気候変動の影響とリスク
 IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)の第5次評価報告を中心に話がありました。IPCCは国連と世界気象機関により1988年に設立された組織で、現在世界中から数千人の専門家が地球温暖化など、気候変動に関しての研究成果をまとめ、問題解決に向けての活動を行っています。
将来予測によると、世界の平均気温は21世紀末に最大4.8℃上昇(緩和策を実施しない場合、2.6〜4.8℃上昇)すると予測しています。過去は1万年でも数℃の上昇だったが、近年のこのような急激な温度上昇は、生物や社会に大きな影響を及ぼします。今回の報告では、「温暖化は人為的な影響の可能性が極めて高い(95%以上)」と結論づけています。

(↑)IPCC第5次評価報告書の概要−第1作業部会(自然科学的根拠)より
また、「CO2の総累積排出量と世界平均地上気温の変化は比例関係にある」との新見解を示しています。
気候変動を抑制するには、温室効果ガス排出量の抜本的かつ持続的な削減が必要であるとも言っています。
地球温暖化が進めば、不可逆的なリスクもあり、我が国でも気温、降水量に様々な影響が起きると考えられます。
(2)国際的な取り組みついて—2020年以降の新たな国際枠組み構築について—
主要国のCO2排出量のシェアは、米中2か国で世界の40%以上となっており、両国はそれぞれの思惑から、今後は排出量削減に積極的に動くものと思われます。

  (↑)2010年現在(EDMC/エネルギー・経済統計要覧2014年版)
米国は安いシェールガス(他の資源に比べて温室効果ガス排出量が少ないと言われていたが、逆の指摘もある)を持ち、中国は深刻な大気汚染問題をかかえているため。
(3)国内の取組み—再生可能エネルギーの導入と省エネルギーの推進
・温室効果ガスの削減→再エネ、省エネ
・低炭素社会へのアプローチ(里地、里山、里海)
 施策例:風力、木質バイオマス、バイオガス潮流、モーダルシフト、ヒートアイランド対策など
・低炭素技術・・・海水浮 風力、水素、小水力など
(4)次のようなまとめで終わりました。
CO2対策は長期間続く。経済とうまく整合して持続できる仕組み作りが必要であること。
また、地域創成に向けて、再生可能エネルギーは可能性を秘めている。
【ウナギはなぜ消えた?海の幸を子孫に残す法】
講師:勝川俊雄氏(三重大学生物資源学部准教授)
モントレーベイ水族館(サンフランシスコの南)では、入場者への教育の一環として、持続性の観点から食べて良い魚と、避けるべき魚のリストをつくり、無料で配布しています。レストランでは、シェフが消費者を対象に持続的な魚食教育を行っています。消費者の日々の選択が明日の社会を変えるという考えからです。
ウナギの資源量がかなり以前から減っているのに、目に見える対策がとられておらず、今日「ウナギが食べられなくなる!」といったマスコミ報道ばかりが目に付きます。この問題は前々から分かっていたことで、情報が共有されなかったのです。日本がヨーロッパのウナギを輸入しつくしまったためです。以前のように、ウナギはハレの日に食べるもので、ファストフードではなく、スローフードとしてよく味わって食べるものとの認識を持ってほしいと思います。
海のエコラベル「MSC」について http://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/cat1143/
<まとめ>
消費者の権利と責任・・・お金を払うことだけが責任ではない。持続性についての責任もある。
講師:塚本勝巳氏(日本大学生物資源科学部教授)の<まとめ>
➀天然ウナギを獲らないようにしよう。養殖ウナギも美味しくなっている。
「下りウナギ」を1匹でも多く残そう・・・規制が必要だが、既に進んでいる県もある。
(「下りウナギ」とは、産卵のため秋に海に向かって川を下る大きく成長したウナギのこと)
�外国産ウナギは買わないようにしよう。
行政には、ウナギの種の表示をするように求めたい。
ニホンウナギを食べよう。大量に食べなければ良い。
�消費者の意識改革を・・・安いウナギを食べないこと

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年10月17日