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「川口順子が語る‘持続可能な海’」を聴講して

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年10月01日

NPO法人 環境ベテランズファーム(EVF)創立7周年記念のセミナーを聴講してきました。講師は、元環境大臣、元外務大臣で、現在明治大学国際総合研究所特任教授の川口順子氏です。
(日時:平成26年9月26日(金)、場所:きゅりあん大会議室)

<↑セミナーチラシより>
講師は、世界海洋委員会(GOC)の委員に就任されており、今回の講演は、公海の持続可能なガバナンスを目指して、問題解決のための一つの取り組みに参加されての話でした。同委員会は、海洋の悪化に歯止めをかけ、海洋の完全なる健全性と生産性を取り戻すための、国際的なリーダーをメンバーとする独立した団体で、ビジネス・リーダーや開発の専門家に加え、卓越した政治家が世界中から参集しています。
活動は、国連海洋法条約の下に、公海の遺伝資源をめぐる法的枠組みを策定することを確実にするための働きかけを行うというもので、本年6月24日に「劣化から再生へ〜世界の海洋のレスキューパッケージ〜」という報告書を発表しています。

http://www.globaloceancommission.org/wp-content/uploads/GOC-Report-Summary.2014.FINAL_.JAP_.pdf

人類にとっての海について考えてみます。
海は、多くの人々に生活手段や食料を提供しており、世界最大の生態系を形成し、人間の健康、社会、経済を支えるサービスと資源を提供しています。また、人間が呼吸する酸素のほぼ半分を生産し、人間が排出する二酸化炭素の1/4以上を吸収しています。このように、人類に非常に大切な役割を持つ海で、今日様々な問題が発生しています。
以下は、そのほんの一部です。
・海水温の上昇で、60年後には日本近海で造礁サンゴが全滅する可能性がある。
・小さい魚の減少で、食物連鎖に大きな影響が出る。
・海洋資源への需要が増大する一方、資源そのものが減少している。
・漁業規制を設けているが抜け穴ばかりで、守らない国を止められない。
 国連海洋法条約があるが、これも上記同様、機能していない。
・マスコミでは「うなぎが、トロが食べられなくなる」といった報道ばかりが多いように思う。何年か我慢すれば(できれば)食べられるようになるのだが・・・・・
・海水温は上昇したり、下降したりしているが、海洋の酸性化は一義的に進んでいる。
米国における市場(消費者、サプライチェーン)側の取り組みの一例が紹介されました。その一つ、スーパーマーケットで売っている魚(切り身)について、自ら売りながら「(この魚は資源が少なくなりつつあるので買うのを)避けましょう」「これは大丈夫」など、どういう魚に問題があるかを表示しています。日本ではこういったことはありませんね。この様な問題にもっと関心を持ってほしいと思います。
最後のまとめとして、以下の話がありました。
・海にこれだけの問題があるにも関わらず、この問題が過小に取り扱われている。
・消費者として、国民としてもっとやるべきことがたくさんあるはず。
・このまま放っておくと生態系が崩れ、地球が守れなくなる。
・世界は(冒頭の話の様に)このように大きな仕組みで動いている。
グローバルな視点から、海の大切さについて聞く事が出来ました。

カテゴリ:平成26年度

投稿日:2014年10月01日