品川区の環境ポータルサイト

ECOトピックス

品川区内の出来事を中心に、エコなトピックをレポートします!(ECOトピックスのトップへ戻る

気候変動から気候危機へ

カテゴリ:令和元年度

投稿日:2019年10月07日

地球温暖化が異常気象を引き起こしているのではないかと多くの方が思っているでしょう。それが確かかどうか、その研究が行われています。近年では温暖化が加速し、「気候変動」ではなく「気候危機」であると言われることもあります。
今年の夏、ヨーロッパは熱波に襲われ、パリでは42.6℃を記録、ドイツやオランダ、ベルギーでも40℃超えの記録的な暑さに見舞われました。グリーンランドでは、氷が解けてむき出しになった大地、物資の輸送に活躍してきた犬ぞりが氷が解けて水をかき分けながら走っている映像がテレビで紹介されました。アラスカの森林火災やトナカイの大量の死骸など、今年世界各地を襲う記録的な暑さの被害が発生しています。地球上の温度変化が最も顕著に表れるとみられているのは北極圏で、前記のグリーンランドやアラスカの実態がそれを示しています。
              
世界各国の科学者で作る国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、地球温暖化が土地に与える影響などについての報告書を発表しました。このまま温暖化が進むと世界の食料供給に深刻な影響をもたらす。また異常気象の頻度・強さ・期間が増したのは温暖化の影響による可能性が非常に高いとしています。異常気象と地球温暖化の関係に、これまで以上に踏み込んだ報告書になっています。
記録的な干ばつに見舞われたフランスのロアール川は雨不足から水位が大幅に下がり、一部の川底が完全に干上がっています。フランスは世界でも有数の農業国で、とうもろこし畑では深刻な影響を受けて今年の収穫量が大幅に減少すると心配されています。また乳牛の食欲が低下し、牛乳の生産量が大きく減少しているとのことです。
開発途上国の一部ではすでに穀物の生産量が減少し、一方で人口の増加により飢餓の危険性が予測されています。日本では気温、海水温の上昇で、農作物の生育障害や収穫量が減少したり、産地や漁場の変化が進み農水産業への影響が出ています。温暖化の被害は今すでに出ているのです。
地球温暖化の進行を少しでも遅らせるために私たちができること、それは小さなことかもしれません。しかし、その一つひとつの行動が大切であることは間違いがありません。

参考までに温暖化によって氷河が減っている実態をご覧ください。
ユングフラウヨッホのスフィンクス展望台から見たアレッチ氷河の写真です。
28年間で氷河はかなり減少しているように見えます。                     

                                            

品川区環境情報活動センター 気象予報士 大島正幸

カテゴリ:令和元年度

投稿日:2019年10月07日