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講演「異常気象時代を生きる」を聴講しました

カテゴリ:平成30年度

投稿日:2019年02月19日

 平成31年2月9日(土)、一橋講堂(千代田区一ツ橋2)で、気象庁ほか主催の平成30年度気候講演会「異常気象時代を生きる」があり、聴講してきました。
 異常気象とは、30年に1度起こる程度の珍しい気象現象をいうのですが、今日では日常起こっており、異常が異常でなくなってきています。そういった時代にどう生きるかが今回のテーマです。
以下、講演の一部をご報告します。
★講演1 異常気象と地球温暖化(京都大学 防災研究所教授 中北英一氏)
 夏の猛暑や平成30年7月豪雨など異常気象を振り返りつつ、地球温暖化との関係の紹介がありました。 
(1)最近の災害から思うこと
・地球温暖化の影響が出だしているのではないか?
・豪雨が、より頻繁に、より強力に、初めての地域で発生している。未経験である。
・後悔しない地球温暖化への適応が進められている。(治水など、防災力の増強)
(2)平成30年7月豪雨と猛暑
①7月に西日本を襲った豪雨は、皆さんの記憶に残っていることと思います。
                   
この豪雨により、岡山県倉敷市真備町では大きな浸水被害が発生しました。豪雨は河川を満杯にし、ダム貯水量の限界にあったといいます。
今後は、レーダーを使った短時間降雨予測の強化とその利用促進を図る必要があるとまとめられました。
②その後の猛暑・・・7月中旬以降の記録的な高温の特徴
・東日本の平均気温は、7月は平年差+2.8℃、6~8月は同+1.7℃で、それぞれ統計開始以来1位の高温となった。
・猛暑日の日数の積算は、2010年(猛暑日日数の年間総和が1976年以降で最大)の日数を超えた。
・熱中症による救急搬送された人数が2010年以降で最も多かった。熱中症による死亡者数も多かった。
③7月中旬頃の記録的な高温をもたらした大規模な大気の流れ
 下記の様々な要因により、記録的な高温になりました。
 
④地球温暖化の寄与
・長期的には極端な大雨の強さが増大する傾向がみられています。
・今回の大雨にも、地球温暖化に伴う水蒸気量の増加の寄与があったと考えられます。
(3)異常気象への気候変動影響
・台風・・・日本への到来回数は減るが、スーパー台風の危険性は高まります。
・梅雨・・・集中豪雨の回数は増える。
上記の図は、本講演で紹介されたもので、その出典は以下の通り(一部加工あり)
気象庁報道発表(平成30年8月10日)  
 “「平成30年7月豪雨」及び7月中旬以降の記録的な高温の特徴と要因について”より、一部加工 

https://www.jma.go.jp/jma/press/1808/10c/h30goukouon20180810.html

本報告は、この発表を参考にしている部分もある。

★講演2 これからの気象情報(気象キャスター 天達武史氏)
気候が変わっていく中で今後活かせるような気象情報の捉え方の紹介がありました。
(1)天気予報の精度は?~降雨の有無~(午前5時予報の当日、平成29年、東京)
適中率は・・・90%(例:雨と予報して雨が降る)
(2)気象庁予報部発表の天気予報
 
信頼度を見ると、予報の確度がわかります。
14日は「A」なので、予報の確度は高いけれど、15日は「C」で予報の信頼度は低いということです。
(3)異常気象が異常でない時代に?
 この数字は何?? 「41」
  日本の最高気温 熊谷市(埼玉県)2018年7月23日・・・+41.1℃
  日本の最低気温 旭川市(北海道)1902年1月25日・・・-41.0℃
 東京の「高温記録」は、
 最高気温 39.5℃(2004年7月20日)・・・40℃の一歩手前
 最低気温 30.4℃(2013年8月11日)・・・熱帯夜はもちろんのこと
 <都市化(ヒートアイランド現象+地球温暖化)>
(4)異例続きだった2018年の夏
 ・記録的猛暑 7月23日の最高気温・・・熊谷41.1℃、青梅40.8℃
 ・記録的低温 8月18日(真夏です)・・・嬬恋村田代(群馬県)4.7℃
                         東京都心18.3℃
 ・西日本豪雨(7月)
 ・台風12号が西日本を西進し、九州を南下した。
   
(5)異常気象が異常でなくなる
 ・経験したことのないような大雨が、全国いつどこで発生してもおかしくない状況にあります。
 ・平成25年8月30日から特別警報が発表されるようになりました。
 気象庁は、〇〇警報を発表しますが、その発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、「特別警報」を発表します。この発表が出た時は、直ちに災害から自分の身を守る行動をとってください。
 ・天気予報は1日3回(5時、11時、17時)発表されます。一番新しい情報を見るようにしましょう。

品川区環境情報活動センター

カテゴリ:平成30年度

投稿日:2019年02月19日