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自然エネルギー探訪記 最終回 「家庭向け蓄電池を試してみる」

カテゴリ:平成24年度

投稿日:2013年03月20日

2012年度しながわECOだよりに4回にわたって連載しました、環境記者 林 彰一氏の記事を紹介します。
自然エネルギーの大半は、発電が一定でなく変動することが特色です。特に太陽光発電は、夜や雲の厚い曇りや雨、積雪の時間帯には発電出来ません。こうした時に電気を使いたい場合は、よそから電気をもらうか、貯めておいた電気を利用するかどちらかです。最終回は、家庭で電気を貯めて使うお話です。
 昨年夏、私は仲間と一緒に中国製リチウムイオン蓄電池を共同購入しました。長時間停電の非常事態に備えること、電力供給が逼迫している時間帯に購入電力を落とすことが目的でした。2個で大容量の2.4kWh。円高で、お買い得の12万円でした。併せて、
・充電器(コンセントから電気をとって蓄電池に充電)
・インバータ(蓄電池の電気を直流から交流に変換して電気を供給する機器)
・接続ケーブル類
も必要です。インバータは冷蔵庫やエアコンでも使えるように、DC12V->AC100V、最大出力1500Wの正弦波タイプを選び、総額16万円程度で済みました。

 実験では、満充電後、居室にあるパソコン、液晶モニター、プリンタ、電気掃除機等の電源に使用し、消費電力や時間を計測しました。これらを断続的に20時間半使用し、2.07kWh消費したところで電圧低下アラームが鳴り、電力ストップするまでの間、全く問題なく使い続けることができました。計算上、満タン量の86.3%が利用できたことになります。そこから再度満タン充電するのに9時間半程かかりました。
 こんなふうに使ってみて実感できたメリットは、
・太陽光発電の電気でも電力会社から買った電気でも 簡単に貯められ、いつでも使える利便性
・非常時の安心感
という点です。電力会社との契約により、半額以下の割安な深夜電力を使って蓄電すれば、経済性も上がります。
他方、家庭で使うにあたっての課題も見つかりました。まず、置き場所です。必要スペースは縦横高さそれぞれ35cm程度ですが、宅内に適当な場所を確保しなければなりません。インバータや充電器の冷却ファンの音も静かな部屋ではやや気になります。その他、残量表示や充電時30%、給電時10%ものエネルギーロス等も要改善です。
 しかしメリットの効用は、課題点を補って余りある大きなもので、例えば、キッチン・ダイニングの照明、冷蔵庫、テレビや情報通信機器等の専用電源としてこの蓄充電システムを設置すれば常用できますし、長時間停電の非常時には家族のシェルター部屋に早変わりします。太陽光発電があれば、さらに強固なシステムになります。
 大手電機メーカーもそこに目をつけて、上述の課題を解消した家庭向け蓄電池システム製品を続々と発表していますが、私の倍くらいの蓄電容量で約200万円の費用がかかるようです。   
(品川区環境記者 林 彰一)
<平成25年3月発行 しながわECOだより2012年度Vol.4掲載>

カテゴリ:平成24年度

投稿日:2013年03月20日