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「食と農から考える日本の未来」セミナーに参加して

カテゴリ:平成24年度

投稿日:2013年03月18日

平成25年2月16日と3月2日、品川区民大学放送大学連携講座の「食と農から考える日本の未来」セミナーに参加しました。《場所:こみゅにてぃぷらざ八潮、講師:野中和雄氏(前放送大学非常勤講師)》
第1回で「世界から見た日本の食と農」をはじめとした、主に世界と日本の農業について考える内容で、第2回目は「日本の食糧自給力」をはじめとした、日本の農業全般についてお話がありました。
●第1回の講義内容
世界から見た日本の食料自給率は供給熱量ベースで40%、その中でも小麦・大豆・トウモロコシは海外に大きく依存していて、過去30年も輸入に頼っているのが現状です。小麦は中国・アメリカが、大豆はアメリカ・ブラジルが、トウモロコシはアメリカ・中国が主に生産し、世界の食料生産国は偏っています。人口の増加やトウモロコシのバイオ燃料の需要が急増しているため、食料の価格は中長期的に上昇の兆しが見えています。この様な変化の中で日本の食糧事情はアメリカ頼みで、トウモロコシは輸入総額の90%、大豆は65%となっていて、食料生産力はフランス・ドイツ・イタリア・イギリスなどの他の先進国と比べても大変低くなっています。
●第2回の講義内容
前回の講義で日本の農業が輸入に頼っているという現状について説明がありました。日本の農業の就業人口は担い手の高齢化と経営の厳しさで年々減少し、農村集落の消滅が続いているのも現状です。このため日本の食料自給力は危険水域で(約40%)、担い手である農業就業人口の平均年齢は65.9歳となっています。しかし近年農業ブーム到来ともいえる、青年(39歳以下)の新規就農は増加傾向にあります。企業も農業ビジネスに注目して参入、2010年(平成22年)3月の51法人から、2011年(平成23年)12月には677法人にまで増加しました。このような新しい動きが農業の多面的な機能を引出し、食料品に加工し販売する安定した農業へ発展する可能性がでてきました。また農業には環境・文化的な役割もあります。田んぼや森林があれば雨が地面に留まり、洪水の防止や土砂の崩壊防止や土壌の浸食防止につながります。田んぼに水を張ってあれば夏涼しく、昆虫や鳥の棲み処となり、生物多様性の重要な役割を果たします。棚田の美しい景観や祭りなどの文化の伝承という多面的な要素もあります。今後の食・農・里と日本の未来に向けての提言は、�若い農業経営者等の育成強化、�中山間地域の再生、�都市と農山村との連携強協力、�アジア地域の国々との連携などが考えられます。
この2日間の講義で、今まであまり農業について知識がなかったのですが興味がわき、とても勉強になりました。特に日本が30年間食料輸入量世界第一位という話には驚かされ、日本の農業のためにも国産品を購入して地域を支えることを考えたいと感じました。農業の衰退は田んぼの景観だけでなく、環境問題にもかかわってくることが印象に残りました。現在注目されているTPP交渉に関する日米共同声明の説明についても、「TPP問題を考える7つのポイント」が分かりやすくて参考になりました。

カテゴリ:平成24年度

投稿日:2013年03月18日