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このごろの太陽光発電(その5)<ソーラーシェアリング(3)>

カテゴリ:平成27年度

投稿日:2016年03月22日

去る3月5日にソーラーシェアリングを各地で実践したり施工をしたりしている仲間が集う交流会に参加させてもらいました。そのときに見学に行った千葉県市原市の上総鶴舞ソーラー発電所(写真)を作った高澤さんはソーラーシェアリングを平成25年9月から実践している方です。

発電設備の下の畑は季節によって栽培している野菜が違いますが、里芋、サツマイモ、大根、カブなどの根菜類、葱、きゅうり、トマトなどを作付けていらっしゃいます。
当日は収穫後に貯蔵し出荷されようとしていた里芋や菜の花を特別にお願いして譲っていただきました。里芋などはかえって標準収量より多く収穫できたそうです。菜の花もおひたしにしていただきましたが、大変おいしく新鮮な春の味を満喫できました。品質が落ちていたということは全くありませんでした。
(里芋は、私の口に入る前にすべて家族に食べられてしまいました。そのため食感のレポートはできませんが、どういうことか推して知るべしでしょう)

交流会で或る方は、「ソーラーシェアリングによって農作物の収量が落ちたという情報は聞かない。水稲などの品質(味)がかえって良くなったという話を聞く一方、やや落ちたという情報も僅かながらある。しかし、それもそのときの気象条件などの他の要因を含めた分析まではされていないようだ。今後、しっかりとした3年間の実績情報を持ち寄り、ソーラーシェアリングを改善、発展させていきたい」と話されていました。
前回ご紹介した伊豆の国市のスマートライフ発電所さんにも後日伺いましたところ、作付した「あきたこまち」は作付面積における全国標準収量530kg(8.8俵)のところ、20�少ない510kg(8.5俵)の収穫(4%弱の減収)、里芋はほぼ標準収量どおりで品質にも問題なかったという結果だそうです。
夏の農作業時は、太陽光パネルが庇がわりに強い光線と熱を遮ってくれ、冬には霜が降りにくくなるなどの副次的な効果も見逃せません。
このようにいろいろな情報を総合すると、真面目に運営されているソーラーシェアリングの場合、3年目の更新審査で延長が認められないケースはないのではないかと思います。
農地1反(約1000�、約300坪)あたりの農業収入は、水稲で12万円、露地野菜で42万円だそうです。経費を差し引けば農業利益は半分〜三分の一にまで減ってしまいます。(2011年政府統計e-STATによる)
こういう厳しい農業経営にソーラーシェアリング型の発電を行い売電収入(1反に49.5kWの設備を設置すれば、目安として130〜150万円位の売電収入)を得られれば、農家さんに俄然元気が出てくるのではないでしょうか? 若者の就農も増えるに違いありません。
景観や地域条件に配慮した節度ある設備導入と、設置コストの引き下げ努力、適切な金融支援があれば、今後日本の農業とエネルギー問題を解決する決定打に育っていくものと思います。
さらにソーラーシェアリングのことを詳しくお知りになりたい方は、
CHO技術研究所 長島彬氏のホームページ
長島彬氏の著作「ソーラーシェアリングのすすめ」
Sola Share(ソーラーシェアリングポータル)
が参考になります。
平成28年3月18日
林 彰一(記者NO.120101)

カテゴリ:平成27年度

投稿日:2016年03月22日