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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

フォトジャーナリストの視点で環境を語る〜世界の辺境地で見て、考えた“地球といのち”

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2009年02月26日

 2月26日(木)品川シアターにおいて、環境学習講座「世界の辺境地で考える“地球といのち”」(講師:フォトジャーナリスト 桃井和馬氏)を開催しました。
桃井氏はこれまでに取材で世界の約140ヵ国を訪れており、そこで見た戦争や飢餓、貧困と環境問題は深い関係にあると考えました。この講座では取材で撮影した写真を品川シアターのビッグスクリーンで見ながら、ジャーナリストの視点から世界の辺境地での環境問題についてお話いただきました。
  
 良い写真とはどんな写真でしょう。それは見ているものの背後が想像できるものです。桃井氏の写真を見ると、確かにこの写真が何を言わんとしているのか、分かるような気がしてきます。中部アフリカにあるルワンダでは、1994年に800万人の人口の1/8にあたる100万人が大虐殺されました。原因は民族紛争とされていますが、環境破壊による食糧不足であると桃井氏は考えます。木を伐採し、土地が侵食され、作物ができないため食糧危機が起こります。人が少なくなれば楽になるといった噂が広がり虐殺につながったというものです。世界では土地や資源、食糧獲得のため過去に戦争が起こり、現在も起きています。この共通項は地球にあるものをめぐっての争いであり、その結果環境破壊が起きているのです。
 
 自然界に生きる動物は何らかの役割を持って生きています。
地上最大の哺乳類であるアフリカ象は大量の植物を食べ、フンを撒き散らしながら移動しています。フンの中には消化されない植物の種がたくさん混じっており、植物は象に食べられることでいろんな場所に子孫を残すことができるのです。
またフンコロガシは象のフンを食べる虫で、彼らのおかげで大きなフンは短時間に処理され、病原菌が広がることもありません。フンコロガシのメスは象のフンに卵を産み、そのフンを転がすことにより安全な場所に卵を運びます。
  
 ハイエナは狙った獲物の8割を倒すといわれている「狩の名人」です。彼らは腐りかけた肉や硬い骨も食べることにより自然の地に残すものを最小限にしてくれます。
木造家屋の多い日本では特に嫌われ者のシロアリは、枯れたり切られたりした木だけを食べますが、自然界では地面に倒れた木々を片付けてくれます。そのおかげで地面の草木はいっぱいの太陽を浴びて、大きく育つことができるのです。
 
 このように自然界に存在する動植物は、お互いかかわりをもった循環の中で生きています。しかし私たち人間は自然界でどんな貢献をしているのでしょう。人間が引き起こしている地球温暖化や自然破壊が、その循環を崩しつつあります。
今私たちがしなくてはいけないこと、それは自然を見つめなおし、生き物の生命を守ることではないでしょうか。
ジャーナリストならではの切り口から環境問題についてお話いただき、出席者の方々にもご満足いただけたと思います。

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2009年02月26日