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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

巨木が語る地球&カメラ教室〜カメラを通して植物と仲良くなりましょう〜

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2009年02月06日

 2009年2月6日(金)に品川シアター&品川中央公園にて環境講座「巨木が語る地球&カメラ教室〜カメラを通して植物と仲良くなりましょう〜」が開催されました。講師は写真家の吉田繁さんです。
                                         
 
 まずは品川シアターにて各国の巨木の写真を見ながらのお話しです。どの木も全てが大きく、驚かされる写真ばかりでした。講師にお話頂いた数多くの木の話の中でも、特に印象深かったドイツの「サステーナブルイールド」と、カナダの「クリアカット」の2つの話をご紹介します。
                               
【サステーナブルイールド】
 
  ある村に有名でとても親しまれていた木がありました。しかしその木は樹齢を迎え病気になり割れてしまいます。ここの村の人々はこの木をどうするか相談をしました。中にはこの木を守りたいと言う人がいれば、切ってしまえば良いと言う人もいて相談した結果、木の保存委員会を作り2つの選択をする事にしました。1つ目は木をこのままほっておく事、2つ目は腐った部分を取り除き添え木をしてなんとか生き残らせる方法です。村人は議論した結果、1つ目のこのままほっておく決断をします。でも何もしないのではなく、幸いな事に木には種をつけていたので苗床を作り、木を増やす運動を始めました。
 森に関わっているとサステーナブルイールド(永続可能な環境)という言葉を聞くそうです。でも、いったい森に対してサステーナブルイールドとはどういう事なのかと考えるとこの村の決断、苗床をつくるという事も「永続」なのではないでしょうか。もうこの木は助からないけれど木を増やしていくことで、違った意味での再生をさせていく事にはならないでしょうか。延命治療が駄目と言っているわけではないですが、100年後、200年後に同じ場所を通った時に増やそうと頑張った人たちがいたのだという事が受け継がれ、次の世代の人たちがどう思っていくかが大事だと思うのです。だからこれは彼らがとった永続なのです。
 今の自分達は永続可能な生活だと思えますか?石油をどんどん使うなど、とても永続していける生活だとは思えないですよね。
 環境について考えていく大切さが「永続」と言う言葉で伝わってくるお話でした。私達が今日教わった事を家族や友人などにも伝え、受け継いでいく事も大事なのですね。
                        
                    
【クリアカット】
 カナダで材木屋はクリアカット(全ての木をきりつくして何本かいいものだけを持っていく事)を行っていました。そんな材木屋ですがサステナブリードつまり永続可能な森作りをしているというのです。でもクリアカットをしているのにそれはおかしいと思いませんか。実は材木屋は森林成長率を数値化して、もし全体が102%だとしたら「0.5%切ったっていいじゃないか!100年たてば戻るだろう。」という考えなのです。
 やはり、これは問題になり最高裁まで行きましたが、国はある地域は国立公園として守り、ある地域は伐採を続けるという判断をしました。これは良いも悪いも私達には何も言えないのです・・・何故ならその木材を日本も買っているからです。資源の無駄をするのは日本人の責任でもあるって事です。でも知らない間に使っているのが現状ですね。
 ですが、これは先住民のハイダ族の話です。彼らの土地が切られたことによる抵抗です。
所有という概念だと、国のものなのですけどね。
 そしてクリアカットは巨木にも影響を与えます。森の中にあるはずの巨木から海の底にしかない成分が発見されています。何故、海の成分が森の中にあるのかというと大きな木のある森にはブラックベアがいるからなのです。でもクマは海の生き物ではないですよね。実はクマが食べたシャケが巨木に海の成分を与えているのです。クマはシャケを河で捕り陸に上がってから食べ始めるのですが、その食べ方はとてもきたなくその食べ散らかした物は土に残り養分となります。これが原因で巨木から海の成分が発見されたのです。このため巨木は川の近くにあり、かつ森とクマとシャケの3つが揃っている所に巨木はあるのです。でももしもシャケがいないと木は海の成分がとれず木は巨木にはなりません。クマがいなければそのシャケを運んでくれません。そしてこの森をクリアカットすると生命全てが止まってしまい巨木が見られる事は無くなってしまうのです。全てが繋がって巨木になるのに、これで100年後に戻ると言えるのでしょうか。
                             
 これは私達人間が生物(動植物)の繋がりを消して資源を手にいれている事がわかるお話でした。一つを消せば全てが無くなってしまう事を知らずに私達は生活しているのですね。
                 
                                              
●写真撮影タイム
写真撮影を品川中央公園にて行いました。
                        
 
先生に教わったコツを使いながら木の写真を撮ります。
                                             
 
↑の写真は受講者の女の子が撮った写真です。
「ここがいいかなぁ〜」と悩みながらも楽しそうに一生懸命写真を撮っていました!
                               
 
写真撮影後、環境情報活動センターにて、吉田先生より日本の巨木についてなどのお話いただき講座終了です。巨木にとって環境とはとても大事な事だと実感できた2時間となりました。
 

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2009年02月06日