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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

白熱電球はなくなる!次は湯沸かし器がなくなるか!

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2008年10月26日

10月26日(日)品川区環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「白熱電球はなくなる!次は湯沸かし器がなくなるか?」(講師:東京工業大学名誉教授、放送大学世田谷学習センター所長秋鹿研一氏)が開催されました。詳しい資料と豊富な知識に基づき、省エネルギーについてお話いただきました。
70年代オイルショックを経て、1980年より「省エネルギー法」が発足しました。この内容は随時改定され、発展をしている施策と言ってよいでしょう。90年代からは、エネルギー関連商品の効率改善のために、「トップランナー方式」が加わり、もっとも効率の良い機種をトップランナーとして、他の機種(メーカー)も数年以内にこれを超える効率の機種を開発するよう義務付けるものです。この「トップランナー基準」を定める委員会に当初から参加してきた立場から、この内容の意義やエネルギー有効利用の問題について話します。さらに、環境をも配慮した技術を育成するために始まろうとしている、「環境配慮契約法」についても、関連委員の立場から紹介し、皆さんとともに問題点を話し合いたいと思います。
「環境配慮契約法」
平成19年12月に閣議決定された法律。国の機関が購入する入札基準を金額のみでなく、環境への配慮にも価値をつけるというもの。自動車などがすでに開始。複写機・プリンターが検討中。
 
1.もったいない化石燃料
   地球4億年の生命活動で長いことかかってできた貴重な化石燃料を、現代の人類は400年で消費しようとしている。生産速度に対し、消費速度はおよそ100万倍のスピードである。このため省エネルギーを行うことは、私たちにとって�地球環境(地球温暖化の防止)に良い、�家計のためにもなる、�産業の競争力を高める、という一石二鳥にとどまらず、多大な効果をもたらすことになる。環境問題のなかでは省エネルギーは誰も反対しないので、上手に進めれば良い。
2.省エネ政策の現状と課題
   省エネルギー法を経て、トップランナー方式が導入された。これはエネルギーの変換商品を性能の良い物にし、それぞれの商品に技術開発を義務付けるもので、現在では家電・OA機器・自動車・テレビなどに導入されている。開発を怠っていると罰金があり、トップ商品は「省エネ大賞受賞」などという表示で表彰されるというものである。課題としては、この制定はこれまでの姿を変更せず、あまり無理をしないというものなので、根本的な解決にはなってないのが現状である。
3.省エネラベリングの背景と経緯
   エネルギー消費量が多い家庭用の電気製品としてエアコン・冷蔵庫・蛍光灯・テレビ・湯沸かし器などがあげられる。それらに関する省エネ情報の提供を目的に「省エネラベリング」制度が制定された。しかしエネルギーの消費量は、地域やライフスタイルの違いで大きく異なるため、基準の統一化は難しくこの制度の制定は非常に困難を極めた。紆余曲折を経て、5段階評価の省エネラベリング制度ができて、表示が義務づけられている。そして今は、優良販売店を表彰するようになった。
 
4.省エネの国際比較
   GDP単位当りの一次エネルギー消費量を日本と他国を比べると日本に対し、ヨーロッパは1.6倍、アメリカは2倍、ロシアは15倍にもなる。日本は非常に優秀で、少ないエネルギーで経済活動をおこなっている。

・白熱電球はなくなる?
技術の革新により、電球型蛍光ランプは電力消費量が約5倍の白熱電球に遜色ないほど進化をとげた。2012年には特別な白熱電球を除き、原則として蛍光型ランプへの移行が進められる。
・湯沸かし器はなくなる?
お湯はガスを燃やして、ガスのエネルギーを水にあたえ出来る。このような貴重な天然ガスを使ってお湯をわかすだけに使ってはもったいない。
では、具体的にはどうすればよいか。
�お風呂は工場の排熱を利用する
貴重なガスは使用せず、工場で出た熱を蓄熱し(トランスヒートコンテナ)使用するようなシステム
(例)川崎市の工場、品川区の八潮団地など
�下水、生ごみ処理と化学工場などは連携する
ごみ処理時に発生するメタンガスなど埋もれている資源を大切にする
「省エネルギー」を進め、貴重なエネルギーを少しずつ、大事に、上手に使っていきたい。

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2008年10月26日