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環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

ゲームで学ぶ「海外から来た生き物が、国内生物に及ぼす影響」

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2008年08月31日

 8月31日(日)品川区環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「ゲームで学ぶ『海外から来た生き物が、国内生物に及ぼす影響』」(講師:(財)世界自然保護基金ジャパン 自然保護室次長 草刈秀紀氏)が開催されました。
●外来生物の基本
 海外から来た外来種(注)が、昔から日本国内にいた生物(在来種)に及ぼす影響について、カードゲームを楽しみながら勉強しました。「外来種」あるいは「外来生物」という言葉を時々耳にしますが、分かりやすく言えば「もともとその場所にはいなかった生物(動植物)を、人間が別の場所から持ち込んだもの」です。
(注)必ずしも「海外から」だけではなく、例えば国内でも西表島(沖縄県)にしかいないイリオモテヤマネコを本州へ持ってきた場合、これは外来種になります。
 
 持ち込み方として2つの場合があります。一つは「私はこれを持ち込みたい」と言って持って来た場合(意図的導入)と、もう一つは海外でトレッキングをしていて、服などに植物の種がついたまま飛行機に乗ったり、海外から輸入した木材の中にまぎれ込んで生き物が入ってきた場合(非意図的導入)とがあります。後者の場合のように、知らず知らず持ち込むケースも少なくありません。
 外来種の被害をなくしていくためには、�持ち込まないこと(進入させないこと)、�発見した場合にはすぐに対応すること、�定着している場合には防除・管理をすること、です。かわいいから飼ったけれど大きくなって手に負えなくなって放してしまうというのはダメです。
●外来種が在来種に及ぼす影響
 �外来種が在来種を食べてしまい、本来の生態系を乱します。           
  例えばマングースはいろいろな種類の生き物を食べてしまいます。
 �在来種と同じエサを食べることにより、その地域に住んでいる生き物を            
  追い出してしまいます。
 �日本ザルと台湾ザルの交雑で、純粋の日本ザルはいなくなってしまいます。
 �毒ヘビや毒サソリなど、人の生命に影響を与えたりします。
 �その他にも、外来種が人間に危害を加えたり、畑を荒らしたりします。
●トランプカードの説明
 スペード:日本全土で問題になっている外来種
 クローバ:特に南西諸島で問題になっている外来種
 ダイヤ:日本各地にいる在来種
 ハート:特に南西諸島にいる在来種
 それぞれのカードには、その生き物の特徴、大きさ、類(哺乳類、鳥類など)、原産地、進入年度などが書いてあります。
 
例えば、ジャワマングースのカードには「ヤンバルクイナやアマミノクロウサギ、ケナガネズミ、ハナサキガエルなどを捕らえて食べる」と、またヤンバルクイナのカードには「ジャワマングースに食べられる」と書いてあります。必ず外来種と在来種が一枚ずつセットになっています。
●かるたゲーム:黒のカード(計26枚)を使います。1グループ4人
 講師が生き物の説明書きを読みあげ、みんなはそれがどのカードか捜します。
26枚取り終えたところで、かるたゲームは終了。何枚取れたかな?
外来種の名前やどんなところから来たのか、どんなものを食べているのかなどが少し分かりました。
 
●マッチングゲーム(花札/坊主めくりゲーム)
 全部のカードを使います。1グループ4人はそのまま
赤のカード(26枚)をシャッフルし、4枚を表向けにして場に出し、残りを真ん中に山積みします。先ほど取った黒いカード(外来種)の中で、どれか赤のカード(在来種)を取れる(ペアになる)ものを捜しますが、大変そうです。マングースはいろいろな生き物を取ることができますが、取るのは1枚だけ。
手元にある外来種がどんな在来種を食べるか、影響を与えているかを楽しみながら覚えて行きます。
●年代並べゲーム:52枚全部のカードを使います。
 カードに被害年代や進入年代が書いてありますので、その年代順に並べます。
並べてゆくと何かが分かりますが、さて何が分かるのでしょう?
かなり昔に入ってきた外来種が、今日では在来種に影響を及ぼしていることが分かりました。稲も元々日本にはなかったものですが、外来生物法では、明治以降に入ってきたものを外来種とするとしています。
 
●まとめ
 カードゲームを楽しむ間に、みなさんカードに書かれた内容をよく読んでおり、かなり頭に入ったようでした。最初のかるたゲームの時には硬い表情のみなさんも、ゲームを進めるにつれて今日初対面の方も、家族あるいは以前からのともだちのように見えました。
 
 「ゲームで学ぶ〜」のタイトル通り、楽しみながら勉強できた講座だったと思います。

カテゴリ:平成20年度

投稿日:2008年08月31日