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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

都会でできる自然観察~楽しみ方の話と花・鳥の観察

カテゴリ:平成30年度

投稿日:2018年11月07日

 平成30年10月21日(日)こみゅにてぃぷらざ内でのお話と八潮団地内や、なぎさの森にて野外観察を行いました。
講師は、NPO法人自然観察大学学長の唐沢孝一先生です。
15名の皆さまにご参加いただき、お天気にも恵まれ、教室での講義と野外を散策しながら、植物や鳥などについて貴重なお話を伺うことができました。

☆自然の楽しみ方
 まず、先生が来がけに見つけて下さったツユクサについて説明がありました。
ツユクサは道端や空き地に生える一年生草本です。花弁の汁を衣類に染めたことから古名はつき草〔着草〕と言うそうです。
  
 ツユクサには雄しべだけの雄性花と、雄しべと雌しべの両方がある両性花というものがあるということ、そして昆虫の受粉が得られない時は、花を閉じる時に雄しべや雌しべが曲がり始め、花弁やがく片が花粉を閉じこめ受粉することが出来るなど、したたかな生き方をしていることを知りました。
これは同花受粉と言ってオシロイバナやホトケノザにも行われているそうです。

 次は先生が講座の前に行った下見で見つけたアカトンボ(アキアカネ)のお話です。卵を持っているメスです。トンボの翅(はね)を傷つけないように中指を翅と翅の間に挟む持ち方などを教えて頂きました。
他にも自分の周りのちょっとした所にある自然とのふれあい方や、植物と環境との関わりを教えて頂きながら、「人間の存在そのものが環境である」こと、というお話を伺いました。

☆日本海の小島の渡り鳥
     
 石川県輪島市から50kmの距離にある舳倉島(へくらじま)には日本海を渡って休憩する島としてたくさんの種類の鳥達が集まります。人との距離が大変近く、人と鳥との距離を観察すると、鳥が人をどのように見ているのかが分かる、とのお話でした。

☆野外観察(八潮周辺~なぎさの森)
 いよいよ参加者の皆さんと野外での観察に出発です。
まず八潮周辺の雑草(イヌビエ、カヤツリソウなど)の繁殖力やクズノの葉の開閉について観察しました。日照りの時の水分の調節にとって重要です。
            
歩いている先々で、様々な植物の興味深い生態に参加者の皆さんは興味を持って聞き入っていました。
 
大きなサギを発見!みんなで写真撮影。ずっと動かずにいてくれました。

ジョロウグモの網をみつけ、大きな雌と小さな雄を観察しました。雌のジョロウグモに雄が接近すると餌と間違えられて捕食されることがあるそうです。どうしたら捕食されずに接近できるのか・・・、とても興味深いお話でした。また、先生が音叉(おんさ)を鳴らして網に触れると、獲物がかかったと思い近寄ってきました。振動が縦糸を通してクモに伝えられているのです。右上の写真はクモの卵のうです。
 この他に、葉の裏を枝でこすると字が書けるハガキの木と呼ばれているタラヨウの木を見つけたり、たくさんの動植物に触れ、時間を延長するほど充実した観察会となりました。
また、このなぎさの森は人工の島に植物を移植して造成したもので、約30年が経過しました。今後、さらに年月をかけて変化して、いずれは自然の森に近づいていくそうです。
 このように、都会の身近なフィールドで、だれもが出来る自然観察の楽しみ方を教えていただきながら講座を終了しました。

☆アンケートより
 ・講義と森での実際の観察がとてもわかりやすく、植物や昆虫の知識が豊かになりました。
 ・ユーモアをまじえ平易な語り口でとても解り易かった。実際に外で見聞きしたことは、さらに
良く理解できた。前にも増して自然に興味がわいてきた。
 ・知らないことがたくさんあって、お話も楽しくてとても良かったです。散歩も楽しくなりそうです。
 ・いままでにない学習講座で楽しく参加できました。先生のユーモアのあるトーク説明等良かった。
【参考文献:唐沢孝一著 目からウロコの自然観察】

カテゴリ:平成30年度

投稿日:2018年11月07日