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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

再生可能エネルギー入門~風力発電機作り

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2018年03月27日

 平成30年2月25日(日)、品川区環境情報活動センター主催の環境学習講座「再生可能エネルギー入門~風力発電機作り」が開催されました。講師は一般社団法人Think the Earth(シンク ジ アース)理事の上田壮一さんとスタッフの笹尾実和子さんです。
 同法人は環境問題や社会問題を考えるきっかけを作る活動を進めており、難しいまま進めるのではなく、関心を持つ人のすそ野を広げたい、親しみを持って取り組んでもらいたいと考えて活動しています。
その活動の中で、将来の社会を担う子どもたちに向けて、持続可能な開発目標(SDGs:下記)の各目標や国内外の取り組みを紹介する教材を制作しています。 


(1)持続可能な社会
 もともとなぜこんなことが言われるようになったのでしょうか。
1972年、国連人間環境会議が「かけがえのない地球」というテーマのもとに世界中の人たちが集まり、初めて環境問題に関する会議を行いました。この年にローマクラブが「成長の限界」というレポートを出し、このまま経済成長が続くといつか限界が来る、地球が持たなくなるとして衝撃を与えました。
その15年後の「環境と開発に関する世界委員会」で「持続可能な開発(サスティナブルディベロップメント)」という概念が初めてレポートに書かれ、むやみやたらに開発するのではなく、また経済成長だけを追い求めるのではなく、次の世代に借金を残さないようにしようという考え方が打ち出されたのです。経済発展をさせてはいけないということではなく、成長させる方向を考えようということで、これが1987年(30年前)です。
30年前に作られたコンセプトがさまざまに議論され、ついに2015年秋に193か国が合意し、2030年に向けて、17個の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals=SDGs)がつくられました。
SDGsというのはちょっとわかりにくいので、この日はカードを使ってゲームをしました。
大切だと思う順に並べてみます。大切だと思う順番は皆さん異なります。正解はありません。

 

 (2)エネルギーの種類と役割
 再生可能エネルギーを使う企業が増えており、世界中の企業がクリーンエネルギーを使おうという動きになっています。欧米の800の投資家は化石燃料の事業を行っている企業には投資をしないという新聞報道(2018年2月3日 日経新聞)があり、その中には日本の企業も入っています。
・エネルギーとは?・・・電気、熱、燃料(二次エネルギー)
・何から作るのか?・・・石油、石炭、天然ガス/ウラン/太陽、風、水、生物、振動、波、潮の干満(一次エネルギー)
・もしも電器や燃料がなかったら、どんな暮らしになるだろう?・・・現代の生活のほとんどが出来なくなる
 (3)エネルギー問題
①人口問題・・・世界の人口がものすごい勢いで増えており、それに伴いエネルギー消費が増えている
②資源問題・・・石油、石炭、天然ガスなど、地下資源を使うと、いつかはなくなる
③環境問題・・・化石燃料は二酸化炭素を出して地球温暖化を進める。放射性廃棄物は捨て場がない
④安全・安心の問題・・・東日本大震災で原子力発電所の事故が発生
⑤安定供給の問題・・・日本は石油、石炭、天然ガスを海外に依存している
(4)5つの再生可能エネルギー
 たくさん使ってもなくならず、温暖化ガスを出さないエネルギー

【水力】小水力発電所(山梨県):農業用水路(「小」水力)
・・・日本は川の国で、一級河川だけで2万以上の川が流れている
【地熱】日本最大の地熱発電所(大分県)
・・・日本は火山の国、温泉もたくさんある。世界第3位の地熱資源を持っている
【バイオマス】木材を使うバイオマス発電所(岡山県)
・・・端材、残飯などの生ごみ、人や家畜の排せつ物(いずれも捨てられるもの)   

 化石燃料や原子力を使った発電は、その設備のある場所とエネルギーの使用場所は離れていても良いが、上記5つのエネルギーはそれらの場所が同じです。そのため、発電施設を造ることにより地域に事業が興り、雇用が発生し、地域を元気にすることになります。
 【未来の再生可能エネルギー(例)】
空中風車(強い風が吹いている上空で風車を回す)、振動発電(サッカーボールを蹴ると・・・)、波力発電(波で海面が上下する力を利用)、ソーラー飛行機などが実験、開発されています。
(4)風力発電機作り
発電のしくみはどの発電も同じです。風力はハネを回して、水力は水の流れで、火力や原子力は燃料を燃やして発生した蒸気でタービンを回し、発電します。 

(5)まとめ

 日本の現状は火力発電が圧倒的に多いです。再生可能エネルギーは今は少ないけれど、大きな可能性があります。年間発電電力量に占める再生可能エネルギー(水力を除く)の割合は、2012年度の1.6%から2017年度は7%以上になる見込みです。また、国は2030年には全電源の22~24%(水力を含む)を再生可能エネルギーにしようとしています。しかし、原子力が使えない可能性が高いので、もっともっと再生可能エネルギーを増やしていかないといけないという声があります。

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2018年03月27日