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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

生きものの形をまねたアイデア商品

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2017年11月24日

平成29年11月5日(日)、品川区環境情報活動センター主催の環境学習講座「生きものの形をまねたアイデア商品」が開催されました。講師は公益財団法人日本環境協会こども相談室相談員の池田浩さん、岡本正義さん、岩崎加奈子さんです。
 生きものの形や働きをまねて、とても素晴らしい商品が開発されていますが、このようにして新しい技術を生み出す学問のことを「バイオミミクリー」といいます。生物や生命を意味する「バイオ」と、模倣(まね)を意味する「ミミクリー」の2つの言葉を組み合わせた造語です。
 生物(動植物)は生きていくために、さまざまな機能を備えていますが、それをヒントとして多くの新製品のアイデアにつながっているのです。具体的に見て行きましょう。
 

(1)葉っぱの力を体験しました
バイオミミクリーではないですが、植物に触れて生活とのつながりを考えてみましょう。いろいろな葉っぱをもんで、においをかぎました。このにおいは・・・ミントです。チョコレート、ガムや練り歯磨きに使われていますね。クスノキは防虫効果、ヒノキは殺菌効果や森林浴のようなリフレッシュ効果等が利用されています。

(2)カード合わせゲーム
生物のカードとそれらの機能を利用した製品のカードがあります。それぞれの組合せをしてみました。

組み合わせたいくつかの例を見てみましょう。

(3)観察と体験
カード合わせゲームで考えたことのいくつかを実際に観察してみました。
①くっつき虫とマジックテープ
オナモミの実のとげの先端はフックのように曲がっていることをルーペで確認しました。
   
②ハチの巣と六角形
ハチの巣は毎年イチから作ります。すき間なく効率良く作るため、六角形になっています。
正三角形、正方形、正六角形はすき間なくできますが、その他の多角形ではすき間ができてしまいます。またその中でも正六角形が最も少ない材料で作ることができます。
 
③ハスの葉とヨーグルトのふた
ハスの葉の上では水ははじかれ、水滴になっています。
ヨーグルトのふた内側の表面を立体顕微鏡で見ました。
ハス以外の葉っぱでは水をはじきません。

④モルフォチョウとネクタイ 
色には、色素によるものと構造色によるものがあり、後者は時間がたっても色が変わりません。モルフォチョウの翅(ハネ)表面には規則正しく並んだ鱗粉の微細な構造があり、この部分に光が当たると、美しい色が生まれます。マイクロスコープを使って構造色のクジャクの羽根やタマムシ、構造色を模倣した光るネクタイ(下写真)を見ました。
 
⑤カワセミと新幹線
カワセミは水中の魚を獲る際に水中ダイビングをしますが、カワセミのとがったくちばしは水しぶきや音をたてません。トンネルの多い山陽新幹線ではトンネルを出る時の音や振動を小さくするため、500系新幹線の先頭車両に活かされています。
 
お話と観察・体験から、「へえ~そうなの!」といったことがたくさんありました。
今後は、今日紹介されたものを見る目が以前とは違うでしょう。

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2017年11月24日