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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

旧東海道品川宿の今昔と環境散歩

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2017年10月18日

平成29年10月1日、環境学習講座「旧東海道品川宿の今昔と環境散歩」を開講しました。講師はまちづくりコーディネーターの佐山吉孝さんです。佐山さんは、旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会の活動を長く支えてきた方で、1991年から品川宿のまちづくりに携わっていらっしゃいます。
今回の講座は、環境情報活動センターにとっては初めての試みで、講座の中に街歩きを取り入れました。初めに品川宿交流館に集合し、映像を見ながら佐山さんのお話を伺いました。その後、皆で街に繰り出し、佐山さんに解説していただきながら、映像で見た街並みを歩きました。名所旧跡を周っていきながら、地元を知らない個人ではとてもわからないような路地裏を通ることもあり、興味深い散策となりました。

品川宿の成り立ち
品川宿というと、江戸時代の宿場町のイメージがありますが、起源は一千年くらい前に遡ります。南品川に天然の良港があり湊町として発展し、関東における物流の拠点となりました。徳川家康は、北条攻めの後、秀吉から関東への領地替えを命ぜられますが、品川湊に着目し、宿場制度の整備を始めて江戸の国づくりを進めていきました。品川宿はかつては湊町でしたが、埋立てられて現在の姿になったのです。地図と航空写真をご参照ください。

伝統行事
品川宿では、月に1、2回は、昔から続くなんらかの祭り、行事が行われています。6月初旬のかっぱ祭り、9月下旬の宿場祭り、秋の一大イベント「御会式」など、品川宿の伝統的な祭祀や行事を紹介していただきました。

見どころ
次に、品川宿の見どころを写真とともに辿っていきました。江戸時代の品川宿は、東は海で潮干狩りや舟遊びが楽しめ、西は山で桜やモミジの名所であり、更に寺社町ゆえに縁日や祭り、行事があり、遊びには事欠かない一大レジャースポットとして人気を集め、江戸中から庶民が遊びに来ていたということです。北品川、南品川にゆかりの歴史上の人物のそうそうたる顔ぶれには目を見張ります。将軍家光がしばしば品川宿を訪れ、沢庵和尚と禅問答や茶会を楽しんでいたという話も、興味を引きました。品川宿は、木と土と自然石の町で、路地が多く残っています。路地につきものの井戸、石畳、稲荷社などを今も見ることができます。寄木神社、法禅寺などの数々の寺社とともに、江戸時代以来の面影をとどめる路地のたたずまいも貴重な見どころです。
※地図をクリックすると大きくなります。

まちづくり
東海道品川宿周辺まちづくり協議会は、「みこしだこを伝えるまちづくり」をコンセプトに活動しています。「次代を担う子供たちに、いつまでも祭りが続けられるまちを伝えていく」ことを目指しているのです。平成7年に発表した「まちづくり計画書」をもとに景観整備を進めた結果、まちの景観は明らかに洗練され、きれいになりました。しかし、新幹線品川駅や羽田空港の利用幅拡大により、品川宿周辺の利便性が向上したこともあって、マンションの建設ラッシュが始まり、品川宿らしさの維持が難しくなってきました。平成23年に品川区景観計画が施工され、品川宿は重点地区に指定されました。品川宿の情緒ある景観と文化が守られるよう願います。

江戸庶民の暮らしに見るエコ思想
品川宿は今も路地が多く残っていて、落語にも出てくる江戸庶民の暮らしが偲ばれる場所です。
伝統的な行事が継承されお祭りが中心で動いていて地域に強い絆があり、今も江戸寄りの生活があります。「共同」「非所持(持たず)」「たたむ」「非蓄(蓄えず)」「旬」「互助」「遊び」「潔さ」といったキーワードから、江戸的なエコライフを紐解いていきました。

散策の様子
品川宿巡りを経路に沿って写真で紹介します。大変好評で、また企画して欲しいとのご意見をいただきました。

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2017年10月18日