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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。(過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

バナナのDNA抽出実験で生きものの保護について学ぼう

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2017年09月13日

平成29年8月20日(日)、環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「バナナのDNA抽出実験で生きものの保護について学ぼう」が開催されました。講師は一般社団法人環境教育振興協会より伊藤政美先生他3名の先生です。

(1)生きものの特徴・能力・進化について
はじめに生きものの能力や特長についてのクイズをしました。地球にいる生き物は約870万種。同じ鳥でもくちばしの形が違っていたり、それぞれの特長・能力を持って敵と戦ったり、隠れたり、食べ物をとったりしながら、次に命をつなぎ、生きています。

(2)ウミホタルの実験
一つ目の実験は、乾燥ウミホタル(死骸)の観察です。すりつぶし、水を入れます。
教室を暗くしてみると・・・どのグループもウミホタルが青く光る事が確認できました! これは敵から身を守り仲間に危険を知らせるため。ルシフェリン(光を出す物質)が刺激される事により体の外に出て水と混ざり、発光します。死んでもその物質が残るためこのような実験ができるのです。小さな生命が生きるために持っていた、一つの特長を確認することができました。

(3)バナナからDNAを取り出そう!
生きものの体は「細胞」で出来ています。その細胞の中にあるのがDNAです。全ての生きものにDNAがあり、生きものの特徴や能力、様々な情報を次の世代に引き継ぐのがDNAです。そんなDNAを抽出する実験です。
*使用した食塩水は塩が10%、液体洗剤は中性洗剤、保存液のエタノールは無水エタノール(99.5%以上)でした。

(4)質問コーナー、先生の補足とまとめ
またたくさんの質問にも答えていただきました。(以下一部)
Q.バナナ以外でDNAを取り出すことはできますか?
A.固いものは取り出しにくいので、つぶしやすいバナナが簡単だったのですが、木の実などでもできます。
Q.人間のDNAはどうやって採取するのですか?
A.口の内側の粘膜からめん棒で取るのが普通ですが、おしっこやうんちなどからは、血などが混ざっていないとだめで、採取するのも難しいですね。鼻水などに細胞が入っていれば取れるかもしれません。
Q.DNAの研究はいつごろはじまったのですか?
A. DNAの抽出方法については、1900年頃より少し前にDNAが発見され、1960年代頃から徐々に研究を目的に洗練されてきたようです。先日の講座で実施した方法は、一般の家庭向け・学校の教室で手軽に実験できるよう、1990年代後半から2000年代前半頃にかけて考え出されたようです。

*また、持ち帰るDNAは揺らすと崩れていってしまいます。出来るだけそっと、また冷蔵庫などに入れると、少し長く保存することができる…というお話でした。

DNAの情報は何万年もかけて受け継がれ、進化してきたものです。人間のせいで絶滅させてはいけないですよね。実はまだ解明されていないことも多いというDNA。豊かな自然の多様性を大事にしたいですね。

カテゴリ:平成29年度

投稿日:2017年09月13日