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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2~3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。

何に変身する?ハロウィンのお面作り♪

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年10月25日

令和3年10月17日(日)環境学習講座「何に変身する?ハロウィンのお面作り♪」が開催されました。講師は大野有紀子氏(エコアート作家)。小学生と保護者の皆さんに、リユース素材を使った張り子のお面作りを楽しんでいただきました。

■ ハロウィンと世界のお面
簡単なアイディアスケッチの後、ハロウィンと世界のお面のお話がありました。ハロウィンは古代ケルト人が、11月から始まる冬が「死の季節」と考えていたことに由来します。10月31日の夜に死の世界の扉が開き、人間界に紛れ込む幽霊や魔女に対抗して人間も怖い仮装をして集まり、かがり火をたいたのです。ハロウィン以外にもお面をつける文化は沢山あります。鳥のお面は世界中にあるのですが、例えばネイティブアメリカンの「ワシ」のお面には、他の鳥より高い所を飛ぶというというワシの特徴になぞらえ「太陽神の声を届ける、皆を上から見下ろすリーダー」という意味があります。どのお面にもそれぞれの祭りや儀式で使われる意味があり、人間が人間以外のものに変身して自然や神様に近づく、また物語を伝える道具として大切にされています。見たお面をヒントにしてもいいし「世界のどこにもないお面を作るぞ!」というのでも構いません。ハロウィンらしいお面でも、怖くなくてもオーケー!自由に製作します。

■ 張り子のお面を作る
厚紙で骨組みを作ったあと、ちぎった古新聞をのりで貼っていきます。リサイクル素材、羽根、アサリの貝殻、木っ端などの自然物もアレンジしてみました。複雑な形を目指す場合、色ぬりは家に持ち帰って行うことも可でしたが、全員が着色の段階までいきました。アクリル絵の具は、牛乳パックに水を少なめに入れ、筆洗いは絵具を雑巾でよく拭いてから行います。パレットは使用済み食品トレーです。

■ 何に変身した…かな?
低学年のお友達にとってこのような立体工作はチャレンジだったかもしれませんが、皆さん集中して取り組みました。「こういう耳を付けたいけど、どうやればできるかな?」と色々な工夫をしていましたね。どの作品も凄い!面白~い♪もう少し時間があったら良かったのですが、またお家で塗り足しても良いと思います。是非、納得ゆくまで手を入れて仮装に使って下さい。保護者の方々もサポート、本当にありがとうございました。

(*ピン一つで掛けられるので壁に飾るのもおススメです)

■アンケートより皆さんの声(一部抜粋)
・面にくり広げられる子供の意志や個性を見て、とてもうれしく勉強になりました。
・1年生には少し難しかったと思いますが、親子で協力できる内容で楽しかったです。子供が自分の好きなものを作れるのは良かったと思います。
・子供と夢中で作れました。楽しかったです。
・いろいろな、どうぐ、ざいりょうでつくれたのでたのしかったです。
・すごく楽しかった!

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年10月25日

海洋プラスチックごみについて考えよう

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年10月14日

 令和3年9月25日(土)環境学習講座「海洋プラスチックごみについて考えよう~今、各地の海で起きていること」が開催されました。講師は海の環境NPO法人・OWS理事の池上喜代壱氏です。海洋プラスチックごみについての理解、発生のメカニズム、様々な影響、日本各地の現状などをお話しいただき、私たちにできることを考えました。

(1)海洋プラスチックごみ問題とは
 人間の様々な活動から出たごみ等が、本来の処理ルートから外れて環境中に漏れ出ることにより、海洋の環境を汚染する問題です。特にプラスチックごみ(以下「プラごみ」)は自然に分解しにくいため、長期間にわたって環境を汚染することになり、とりわけ海洋では効率的に回収する手段がなく、ほぼ減らすことができません。

 それらのごみはどこから生まれたのでしょう。
海のごみは海で捨てられていると思っている人が多いと思いますが、環境省の報告書によれば、実は食品や飲料など、私たちの日常生活から生み出されたものが大半です。(上図)
このまま続けば2050年にはプラスチックが魚より重さで多くなるという推計もあります。重さで多くなるということは、量(かさ)でいえば魚よりはるかに多くなるということです。

(2)海洋ごみ(プラごみ)発生のメカニズム(どうしてそんなことが起きるのか)

①使い捨てライターを用いた海洋ごみ発生源の推定
やはり環境省の報告書にありますが、伊勢湾内のごみは、実は愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の内陸部から川などを伝って海に流れて来ていることが明らかになりました。
●●ライターに記載された店の名前、電話番号、住所から、だいたいこのあたりで使われたものであることがわかります。
②鹿児島大学の藤枝繁先生の推計では、瀬戸内海に1年間に流れ込むプラごみの2/3が陸で捨てられたもので、それらが海を汚しているとのことです。
なぜ陸で捨てられたごみが海に流れ出るか疑問に思うでしょう。道路わきの排水溝などの水の多くは下水処理場には送られず、そのまま川や海に流されるのです。
【参考】東京都環境局ホームページ/「発生抑制対策」
リーフレット「東京のポイ捨てが、太平洋の海ごみになっている。」leaflet2019.pdf (tokyo.lg.jp)
(3)海洋ごみ(プラごみ)の影響(なぜ海にプラごみがあることが問題なのか)
 下図はミッドウェー環礁(海鳥の楽園で、コアホウドリの世界最大の繁殖地)での調査結果です。
漂着プラごみ(ディスポーザブルライター)を拾い集めて製造国の割合を見ると、約半分が日本のライターでした。ミッドウェーは日本から4,000km離れた無人島ですが、太平洋には「北太平洋還流」と呼ばれる大きな流れがあり、その近くにあるミッドウェーにごみが集まります。太平洋には、多くの日本のごみがあるのです。

左下の写真は、死んだコアホウドリのヒナの胃の中にあったものです。コアホウドリの親鳥(右下写真)が、海に漂っているプラごみをエサと間違えてヒナに与えてしまったためです。

(4)日本各地のごみ
・沖縄県の西表島と長崎県の対馬のケース

・鎌倉市材木座海岸

・その他各地域の現状について紹介がありました。
・これも環境省の報告書からですが、日本の海岸に漂着したペットボトルの製造国別割合を見ると、日本海側や沖縄では外国のごみが、太平洋岸は日本のごみが多く、全国的に見ると日本のごみが多くありました。

(5)日本のプラごみの現状と世界のプラごみ規制
・使い捨てプラごみ排出量やミッドウェーでのディスポーザブルライターの国別比率の高さなど、残念ながら日本は世界でも上位レベルにあります。
・世界のプラスチック規制を見ると、レジ袋の使用が法的に規制されている国、使い捨て食器や容器等が禁止になる国、ペットボトル飲料への対応(販売禁止になる地域、小型ボトル禁止)など、世界では日本より先に様々な規制がなされるようになっています。
(6)3つのお願い(主にお子さんに)
①ごみの処理をきちんとする。
②落ちているごみを見たら拾う。
そもそもごみを出さない暮らしをする。・・・これが一番大切
(大人の方にはさらに3つのお願いをさせていただきます)
④ぜひ現場を見てください。
⑤きちんと調べましょう。
⑥自分で考えて、判断して、具体的に行動してください。

【補足】東日本大震災の際の津波で発生した大量の漂流物がアメリカやカナダの西海岸に漂着しました。日本政府も見舞金による支援などはしましたが、多くは現地のNPOやNGOが自分たちの負担で回収・処理をしてくれました。私はNPOの連絡会議などでアメリカやカナダの人と話をする機会がありました。彼らは大きな負担を強いられたのですが、日本人の受けた苦労を思えば批判する気にはなれないと言ってくれました。そのことを取り上げてくれたメディアは少なかったので、知らない人が多いことは残念です。

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年10月14日

何がいるかな?~ 品川の水辺の生きものたち

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年09月30日

 令和3年9月19日(日)、環境学習講座「何がいるかな?~品川の水辺の生きものたち」が開催されました。講師は運河の生きもの観察人の三枝敏郎氏です。
 この講座が行われた大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森は、京浜運河に沿って水辺を親しめる公園として人気があります。普段は非公開の干潟地区として環境の保全が図られている干潟に入って行われました。
地元の海ではどのような生きものがどのように暮らしているかを観察することで、生きものが暮らすことのできる環境について学びました。

(1)生きものの環境の話
京浜運河は川ではなく海です。
昔の品川の海岸線を埋立てて陸地をのばしましたが、荷物運搬用に船を使うため、海を埋めずに帯状に残したものがこの運河だからです。この運河の干潟に生息する生きものがどんな環境にいるのか、写真を見ながら考えてもらいました。
「草が生えて石のある環境」「大きな石のある砂地」などの状況を観察して、生息する場所の説明を受けました。さてこのような環境の違いの中でどんな生きものがいるのか探してみましょう。

(2)観察の際の注意点
けがをしないために、海では磯遊びの注意点やマナーがあります。いくつかの約束事をして海に入ることにしました。
①走らない(足元が悪いため)②無理をしない(体調や行動)③ふざけない④起こした石は必ず元に戻す
石をひっくり返してそのままにしておくと、石の下にあった魚の卵や貝が死んでしまいます。元に戻すことで魚の繁殖情況にも影響を及ぼさずに済み、生きものを守れることも学びました。

(3)実際に探してみよう
海の近くや砂泥地、転石地それぞれの低潮帯と高潮帯などの環境ごとに生きものを探しに行きます。「コメツキガニ」「タカノケフサイソガニ」など数種類のカニが見つかりました。

(4)生息環境の話
林の中、草が生えている、砂が多い、泥が多い、石が多いなどの環境が違うと、どんなカニが生息しているのか教えていただきました。又、カニの形についても、水から上がった草場にいるカニは浮力の影響を受けないので、甲羅の大きさに対して脚が立派であるなどの興味あるお話しも伺いました。

(5)もう一度探してみよう
学んだことを参考に、もう一度生きものを探します。みんな夢中でカニを見つけに行きました。中にはどうしても生きものに触れることの出来なかった子供達もいましたが、生きものを初めてまじかで見たことで貴重な体験が出来たと思います。

(6)最後に
環境ごとに生きものを見てきました。例えば、砂の多い所を石だらけにすると、生息するカニも変わってしまい、環境を変えることになってしまいます。「生きものと付き合っていくときに、この環境ということを考えながら生きものに触れていって欲しいと思います」というお話を聞き講座が終わりました。

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年09月30日

バナナのDNA抽出実験で生きものの保護について学ぼう

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年09月27日

令和3年9月12日(日)環境情報活動センターにて、環境学習講座「バナナのDNA抽出実験で生きものの保護について学ぼう」が開催されました。講師は一般社団法人環境教育振興協会より諸星尚美先生(他2名の先生)です。

(1)生きものの多様性に関するクイズ
都会である品川区にも緑や水辺があり、生物がたくさん生きています。地球規模では約870万種。それぞれの特長・能力を持って敵と戦ったり、隠れたり、食べ物を捕獲しながら、次に命をつなぎ、生きています。その特徴の情報を次の世代に引き継ぐのがDNA(デオキシリボ核酸)であり、全ての生物がこのDNAを持っています。

(2)ウミホタルの実験
一つ目の実験は、乾燥ウミホタル(死骸)の観察です。すりつぶし、暗くしてから、水を一滴入れると・・・青く光りました! これは敵から身を守り仲間に危険を知らせるため、ウミホタルが出すルシフェリンという物質が水と混ざる事で発光する現象です。死んでもその物質が残るためこのような実験ができるのです。小さな生命が生きるために持っていた、一つの特長を確認することができました。

(3)バナナからDNAを取り出そう!
生きものは「細胞」の集まりから出来ていて、その生物の特徴、「設計図」のようなものがDNAであり、DNAは細胞の中に入っています。バナナの細胞からDNAを取り出すのが今日の実験です。

*使用した食塩水は塩が10%、液体洗剤は中性洗剤、保存液のエタノールは無水エタノール(99.5%以上)でした。

思いのほか沢山採れた人もいましたが、家庭にある物を使って実験をしたので取りのぞききれない不純物が混ざっていす。
質問コーナーでは、DNAを全部合わせたらどのくらいの長さになる?DNAに色はついている?固いもののDNAはどうやって取り出すの?など沢山の良い質問が出ました。自分で調べてみるのも面白いですね。(最後におまけで、アサリの年齢を当てる観察もやりました)

<アンケートより一部>
・ ぼくは考古学者になりたいので、とても参考になりました。
・ 実験がとても楽しかった
・ 実験だけでなく環境についてもクイズ形式で面白く学ぶことが出来て大人も楽しめました。研究者の先生方から直にお話を聞ける機会もなかなかありませんので大変有意義な機会でした。

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年09月27日

地球にやさしいエコエンジンを作ろう

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年08月31日

 令和3年8月22日(日)環境学習講座「地球にやさしいエコエンジンをつくろう」が開催されました。講師は新井俊雄先生(コンセプトプラス㈱代表取締役)です。

■「スターリングエンジン」ってなんだろう?
 スターリングエンジンは1816年に発明された古いものですが、近年、JAXAやNASAも注目していて、宇宙での使用が研究されている大きな可能性を持ったエンジンです。効率が良く、太陽熱・廃熱を利用できる、二酸化炭素も出さない「エコ」なエンジンなのです。

■動く仕組みを予想する
 箱を開け、半分組み立ててあるスターリングエンジンを完成させ、なぜお湯で動くのか?缶の内部がどうなっているのか?動く仕組みを予想しました。これはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の人が基本設計したものです。

■スターリングエンジンの原理
 スターリングエンジンはガソリンやディーゼルエンジンより古く、1816年にスコットランドの牧師スターリングさんによって発明されました。今日使用するキットでは、お湯の熱で缶の中の空気を温め、缶の中の空気が膨らんでピストンが上がる仕組みです。続いて缶の中の空気が冷えると缶の中の空気が縮んでピストンは下がります。この繰り返しの動きは温度差を利用しているので(=何かを燃やしているのではないので)CO2の削減になります。また、いろいろな熱、例えば排熱を利用できるので地球にやさしいエコエンジンと言えるのです。
試験管とビー玉を使った装置での動作原理の説明では、温まったビー玉が試験管内の空気を暖め(膨張させ)注射器を動かし、ビー玉が移動することによって空気が冷やされることで元に戻り、試験管と注射器の上下運動を見ることができました。
近い想像図だった人もいたようですが、想像図が実際の仕組みと違っていても、それはまた別の発明につながるかもしれない!というお話も印象的でした。

■スターリングエンジンの動作確認
 最後に完成したエンジンの動作確認を、先生と一人一人行いました。缶の密閉度の確認、HBの鉛筆の粉をピストンに付けるなど、とても繊細な作業があって、やっと動きました。身の回りで出されている「廃熱」に、このような温度差を利用した技術がどんどん進むといいですね。

■参加したみなさんの声(一部)
・ エコのことや科学のことを学べてとてもたのしかったです。
・ きかいをつかっていないのに動いてびっくりした。
・ 電気がスターリングエンジンで発電できることを知り、未来がたのしみになった。スターリングエンジンのお家ができるかな?! ecoになるのがたのしみ。

カテゴリ:令和3年度

投稿日:2021年08月31日