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池田山公園の雪囲(冬至の頃)

カテゴリ:記者レポート(平成20年度)

投稿日:2009年01月19日

池田山公園では、松の雪吊が行われた後、蘇鉄の雪囲いが行われました。蘇鉄は、九州南部、沖縄地方、中国南部に育つ南国の常緑樹、寒さ、雪には弱いという事で、藁(わら)を、被せて冬越しを行います。松の雪吊と同様、庭園を飾るものとして行われてきましたが、最近は、積雪も少なく、暖冬と呼ばれる事が多く、雪囲いの需要も少なくなってきているとのことです。

まず、蘇鉄の広がった葉を纏めて縛ります。(左下)
下の方から筵(むしろ)を巻きつけていきます。(右下)

全体を筵(むしろ)で包んだら、下から、縄で縛り上げていきます。(左下)
最上部を締めたら、藁(わら)で作った帽子を被せ、縛ります。(右下)
 

職人さんたちは「ワラボッチ」と呼んでいるそうですが、雪吊同様、神社、寺社の欄干等に見られる「宝珠(ほうしゅ)」「擬宝珠(ぎぼうし)」に相当するもので、雪囲いでは、防水機構に作られているそうです。
今では、雪囲いの需要が少なくて稀なため、藁の入手が大変だそうです。また、藁そのものも少なく、必要な部分を選び出し集めるのは、雪囲い作業の最初の困難だそうです。
「ワラボッチ」の制作も、単に防水機能だけでなく、美観も必要なので、幾通りも形があり、手間のかかる作業だそうです。(左下)
最後は足下です。(右下)

藁がばらばらにならないように、竹で作った釘と縄で藁の裾を綺麗に並べて固定し完成です。(左下)
蘇鉄の防寒を目的としながら、冬の庭園の美観の要素の一つです。何気ない藁のようですが、日本の職人による伝統芸術品の一つです。(右下)

最近、需要が少なくなっていて、雪囲いの体験回数が少なく、後継者の指導、育成に苦労しているそうです。

平成20年12月24日
●撮影:内田雅弘(記者NO.060104)

カテゴリ:記者レポート(平成20年度)

投稿日:2009年01月19日

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