戸越公園
カテゴリ:記者レポート(平成20年度)
投稿日:2008年09月09日
熊本藩主細川家の抱屋敷という江戸の大名庭園、今は品川区の管理になっています。
古木が多いことも魅力の一つですが、池と池周りの庭園を楽しむ事が出来ます。
戸越体育館に沿った道には、アオキの緑があり、春にはマンサクも花を咲かせます。その細い道を抜けると、木々に囲まれた庭園に辿り着きます。木々の向こうに、池と東屋が見えます。右手は、子供の広場と池の周回路になっています。木陰の中を進み、ムラサキシキブがあるせせらぎの入口から、紅葉や、花々、緑に包まれた東屋、池を見ることが出来ます。この時期は、百日紅が目立っていました。風も無く、水面にも東屋、百日紅、緑が映っています。
東屋や広場から池の対岸を楽しむ事が出来ます。近寄って拝見できない池の対岸ですが、紫陽花や、花菖蒲も季節によって楽しむ事が出来ます。鯉や、水鳥が遊んでいることもあります。
今は、処暑の前、赤とんぼ、シオカラトンボが池の石に休憩していました。例年より、トンボの数は少ないようです。亀が甲羅干しをしていることもあります。なお、東屋付近には、ボランティア花壇も整備されています。
池に沿って広場を廻ると、大きな石に出会います。一つは、品川区と友好の山北町の石です。
もう一つは、数年前からよく発生した鯉ヘルペスで犠牲になった鯉を供養した鯉塚です。
橋を渡り、木々の間を進むと、木陰から、池と東屋が見渡せます。東屋から見る景色とまた、違った赴きです。左手から水音が聞こえます。木陰の中に小さな滝があります。この滝の水がせせらぎとなって、池に流れ込んでいます。
池の周りの広場の東にも門があります。門の脇から小さな坂を上ると、一寸した高台、木々の間から庭園を見ることが出来ます。
そこを降りると、池の南端の橋、その直傍に、近年、工事中の都道26号線にあわせて、防災対策用の門が設置されました。
平成20年8月21日
●撮影:内田雅弘(記者NO.060104)