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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2〜3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。 (過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

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よく分かる「食料問題にも環境問題がかかわっている話」

カテゴリ:平成22年度

投稿日:2010年07月27日

7月19日(祝)環境情報活動センターにおいて、環境学習講座「よく分かる『食料問題にも環境問題がかかわっている話』」(講師:元防衛大学校教授 小西誠一氏)が開催されました。
●講座の一部をご紹介します。
 
    
・途上国で激増する人口に食料生産が追いつかず、かつ食料を輸入する外貨が不足する国を中心に、世界人口の1/6の約10億人(2009年FAO発表)の飢餓人口が存在している。食料生産拡大のために熱帯林の破壊や、化学肥料の投入により環境破壊が進んでいる。
また世界人口の増加と魚を食べる国の増加により、乱獲が進み、資源が減少している。
・途上国の食料生産と熱帯林の破壊


世界の森林分布(吉良竜夫「生態学からみた自然」河出書房新社から)
(注)上の地図は極に近いほど広い面積に見えます。■:熱帯林および亜熱帯林
森林は地球の炭素循環(光合成で酸素を発生する)や水循環(地中にしみ込んだ水を吸い上げ、葉から蒸発する)、自然災害の防止など、重要な役割を担っているが、今日では農地拡大のために熱帯林が伐採され環境破壊が進んでいる。世界の森林は毎年日本の面積の
約1/5が減少しており、これに対する危機感が広がり、一部の国では植林を始めている。
・温暖化により熱帯・亜熱帯・温帯などの気候帯が北へ移動し、一部農作物の生産に支障が出る兆しや、漁獲量に変化が出始めている。

・バイオ燃料の登場は、「食料か燃料(環境)か」の問題を招いている。バイオ燃料とは主に農作物から(畑で)作る自動車燃料で、温暖化防止の対策になるとされている。しかし、本来食料になる作物であり、食料や飼料供給を圧迫し、かつそれらの価格高騰につながることにもなるため、非食料原料からの製法の開発が進められている。日本の場合はとうもろこしの全量を輸入しており、このケースに該当する。

●受講後の感想
世界は多くの食料問題を抱えており、そのいくつかは環境問題と複雑に関係していること、また食料自給率が40%と低い日本では、より深刻な問題であることを痛感しました。
食生活の洋風化が食料自給率を低くしており、私たちにもその責任の一端があるわけで、米食に戻る、あるいは近海魚を食べるなど自国生産物の利用を心がけることが大切と思いました。
以上


カテゴリ:平成22年度

投稿日:2010年07月27日

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