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過去の講座を紹介します

環境情報活動センターでは、毎月2〜3の環境学習講座を開催しています。リサイクル講座・木の実などを使ったクラフト講座・自然観察などのフィールドワーク・夏休み子ども講座・環境教養講座など、多彩な内容でお送りしています。 このコーナーでは、講座のレポートを掲載していきます。 (過去の講座を紹介しますのトップへ戻る

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生きものについてもっと知ろう

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2010年03月14日

平成22年3月14日 こども環境学習講座『生きものについてもっと知ろう』を開催しました。公園の生きものたちをテーマとして、生きものたちの不思議、知恵や工夫を五感や体験を使って楽しく学ぶ体験型環境学習講座です。講師は環境カウンセラーの平沢信夫先生です。本講座は環境情報活動センターと、しながわ中央公園での実施でした。

それでは不思議を発見しに公園に移動しましょう。
 落ち葉をめくって土の中の虫を探してみましょう。事前に仕掛けておいたペットボトルにどんな土壌昆虫が入っているでしょうか、掘り出してみます。虫捕獲用のトラップ(仕掛け)は、数日前に木の植え込みの間に10箇所仕掛けておきました。トラップは(図1)ペットボトルを半分に切り、下半分に果物の皮、ご飯粒、クラッカーなどを入れ、お酢を香りづけにふりかけておきます。上半分は飲み口の部分を下にして下半分に差込み、セロテープで両サイドを軽く止めます。次に、図2のように土の中に埋めて、上から軽く落ち葉をのせます。この時土が中に入らないように注意しましょう。さあ、どんな虫が入っているでしょうか。掘り出したトラップはセンターにもちかえります。
   
          (図1)               (図2)


今度は、聴診器を使って木の鼓動を聞きましょう。聴診器はなるべく木のすべすべしたところ、根本から1メートルくらいのところに当てると良いでしょう。この時期、葉のまだ付いていない木は吸い上げた水を外側から返すので、比較的聞き易いようです。でも、この音を聞き分けられるのは、感性が豊かな低学年の頃までだそうです。みんな真剣な表情で聴診器を耳に当てていますね。どんな音がしたか聞いてみました。「水が流れるような音」「ドクドク」「ザー」という音、いろいろでした。木との心の対話をしているようで、いろいろな想像が楽しいですね。また、今日計測した木の名前、幹の太さをメモ用紙に書きとってもらいました。

センターに戻って、公園で観察したことのおさらいをしましょう。
土から掘り出したトラップの中身を、トレイに空け、虫と食べ物の仕分けをしました。何と!アリ、ダンゴムシ、コムカデしかいませんでした。この公園は手入れが行届いているので、虫も少ないのかも知れません。原生林や、大きな自然公園では落ち葉の量も多く虫もたくさんいます。そうしたところでは、落ち葉を踏みしめる大人の足の下には数千匹にものぼる虫がいるそうです。虫は落ち葉を食べ、分解し、土に養分を返してくれるのです。お互いうまく調和しながら共生しているのですね。
 それでは、みんなが測った木はどれくらいの二酸化炭素を吸収しているのでしょうか。木は空気中の二酸化炭素を吸って成長します。幹の太さ(cm)から葉っぱの大よその面積()を求めて、みんなが調べてきた、クス(常緑広葉樹)、トチ、モミジバフウ、モクレンなど(落葉広葉樹)の場合葉の面積に2.6倍(樹木の葉1屬1年間に吸収する二酸化炭素の量(kg) )すると、調べた木1本が1年間に吸収する二酸化炭素の量となります。

その他にも、コブシの花は北向きに咲き、山の中で道に迷ったらコブシの花で方角を知ることができる。また、ドングリのなり年の話、植物と気温との関係、笹が60年に一度枯れること、森の王様フクロウの話など、生きものの不思議、知恵や工夫がたくさんありました。生きものたちは、鬩(せめ)ぎあいながらもたくましく、調和しながら、大地、自然の中で上手く生きているのですね。大変気づきの多い講座でした。  
※公園使用、並びに植物観察のため植え込み内立ち入りについては、許可を受けています。

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2010年03月14日

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