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気象予報士から学ぼう〜天気の不思議と環境(1)

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2010年03月20日

「雨の不思議と大雨から身を守る方法」 〜雨量計を作ろう〜

 3月20日(土)区役所第二庁舎5F会議室において、春休みこども環境学習講座「気象予報士から学ぼう(第1日目)」(講師:NPO法人 気象キャスターネットワーク 福川理恵子氏)が開催され、小学生と保護者34名が「雨の不思議と大雨から身を守る方法」について勉強し、ペットボトルを使って雲を作る実験や雨量計作りに挑戦しました。
(1)雨について勉強しましょう
 はじめにみなさんに‘雲’を作ってもらいます。
これは「雲ペットボトル」といいますが、このペットボトルの口の部分にゴム栓がついています。雲ができ易くするために、このペットボトルの中にエタノール(または水)を振り掛けます。ゴム栓を閉じてゴムの部分を何回も押すと中に空気が送られ、中の空気の圧力(気圧)が高くなり、温度が上がります。ある程度気圧が高くなったところでこの蓋を開けると気圧が低くなり、温度が下がります。この時に一瞬で‘雲’が出来ます。この実験は後でみなさんにもやっていただきます。
どうして雲ができたのでしょう?
 
 雲は何でできているのか考えましょう。
水は暖まると蒸発し水蒸気になり、私たちの目に見えなくなり、軽くなって空に上ります。上空の高いところの気温は低く、水蒸気は冷やされて水や氷になります。これが集まっているのが雲です。一つひとつの粒は非常に小さいものですが、お互いがくっついてどんどん大きくなり、重くなって落ちてきます。落ちてくる間に氷は溶けて水になりますが、これが雨です。
 落ちてきている雨粒はどんな形をしているでしょう? 3択です。
「あんぱんのような形」に一番多くの友だちが手を上げました。
その通り「あんぱんのような形」をしています。それは雨粒が落ちるときに下からの風を受けて底は平らになりますが、上は丸いままなのです。

(2)雨粒の大きさを測ってみよう(実際の雨粒ではありません)
 雨粒1つずつの大きさはどれくらいでしょう。その大きさを見る実験です。
小麦粉に霧吹きで軽く水をふりかけ、それをふるいにかけると、ふるいに小さな小麦粉のかたまりが残ります。これが雨粒の大きさに近いのです。
その大きさを1円玉(直径2cm)と比べてみると、小さいもので1mmくらい、大きいもので3〜4mm程です。
 
(3)雨量計を作ろう
 ペットボトル(500ml炭酸飲料用)の上半分を切りとったものと、目盛り(1〜6cm)のついたシールがあります。このシールをペットボトルに貼り付けます。
シールを貼り付ける位置ですが、ペットボトルの下の方にある横の線のところにメモリの「0」が合うように貼ります。自分の雨量計ですから好きな絵を描きましょう。


 左上の写真は、目盛が「0」の位置まで水(見やすいように水に色をつけています)を入れたところです。写真右上は「雨を降らせ雨量計に雨水が溜まったところ」ですが、ずいぶん沢山の雨を降らせましたね。写真では30mmくらいですが、「バケツをひっくりかえしたような雨」です。また1時間に20mmの雨なら「どしゃぶりの雨」です。

(4)大雨の災害について勉強しました
 1時間に30mm以上の雨が降ると小さな川があふれだします。がけ崩れがおきます。
また「滝のような雨」が降ると地下室に水が流れ込みます。
下の写真は2008年7月28日神戸市都賀川の増水の様子です。この時に降った雨の量が1時間に60mmでしたが、たった10分間で水面が1.3m上昇しました。(映像で紹介)
この川のそばに人がいたのですが5人が水に流されてしまいました。本当に一瞬のできごとだったのです。たくさん雨が降ると川のそばや用水路、マンホールの近くは危険ですので絶対に近づかないようにしましょう。
 大雨が起こらないようにすることは難しいですが、災害にあわないように普段から天気予報をしっかり聞いてほしいと思います。

 今日の復習しましょう。
私たちの周りにある水分は蒸発して空に行き、雲になって雨になりました。この雨は地面にしみこんだり、川に流れ込んだりして最後は海に出ます。ここからまた蒸発して雲になって・・・と繰り返されています。

 雨が降らないとどういうことになるでしょう? 
「水が飲めなくなる」「野菜が育たない」「水力発電ができない」などみなさんが答えてくれました。雨は一度にたくさん降ると困るけれど、晴れ、曇り、雨、それぞれの天気全部が必要なのです。

 今日は雨について、またその危険性についていろいろ勉強しました。実験や工作もしました。これらの体験を通して雨のことがよく分かったと思います。
お家に帰ってお父さんお母さんに雨についてお話してみてください。

カテゴリ:平成21年度

投稿日:2010年03月20日

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